第一話 ~プロローグに戻るまで~

 私、つまり朝日心奈あさひここなは、珂瑠纏市かるましの市立病院で生まれた。ちなみに珂瑠纏市というのは珂瑠纏県という田舎県の県庁所在地だ。名前だけは大層な字が当てられているが、市の中心部にすら二十階以上の建物がない、畜産だけが売りの少子化社会だ。そんなところに生まれたが、都会が羨ましいなどとは思ったことがない。自分には気質が合わなそうだし、そんなところで幸せになれるとも思えない。大人たちに生活を支えてもらう身でもあるので、今日の今日までこの県に住んでいる。

 そうだ、そろそろタイトルに触れておかないといけない。こんなタイトルで、どういうことかわかってもらうのはかなり無理があるだろう。このタイトルにした理由は、しばらくは過去のことを話すので、当分高校生としての話はできないからだ。よくラノベとか漫画(主に電子書籍)とかを読む人は分かると思うが、プロローグでは過去や未来のことを書くことが結構ある。そうした場合、プロローグの場面に言及するのに相当な時間を要する作品がほとんど(個人的な意見)だ。こうすれば、物語の構成力が無くても、伏線ぽいのをつくれる。この物語もそういうタイプだと思ってくれて構わない。私の人生について時系列を追って語っていくと、ニンゲン・ゲームにもしばらく触れられなくなる。ちょっとはそれっぽいことを匂わせておかないとタイトル詐欺だと言われかねない。だからこの構成にした(あまり変わらない気もする)。それと、この話は基本私の主観で書いてある。かなり偏見も混じっているし、いちいち注意書きすることもないので気にしないでほしい。あと一つ、私は、この話に関して「論理が破綻している」とか「文句ばかり言うな」などの意見は一切受け付けない。もともとまともなことを言う気はないし、そっちが好きで読んでいるのに、文句を言われる筋合いはない。

 第一話から本編がほとんど進んでいないことに今気づいた。さすがに次からはちゃんと話を進めるつもりだ。それでは、


~ニンゲン・ゲーム 幼少期編~ スタート

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ニンゲン・ゲーム 桐絵 妃芽 @hime_kilie

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