10 エピローグ

 数百年後。

「ママあ。おなかすいた」

「ハル君がぼくのおもちゃ取った!」

 有機物と細胞からなる生身の子供たちの騒がしい声が響いていた。

「ご飯の前は手を洗うのだよ」

 生身の親たちの明るい声が聞こえていた。

 彼らは自分たちが、ロボット人類の高度なバイオテクノロジーにより、ロボット人類らの意思で誕生させられ、そしてナノサイズの世界に住むことを知る由もない。  (了)      

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認知症パンデミック シュン・ニジオカ @Syun_B_Nijioka

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