　個々の不老不死、いや常若不死のロボット人類たちのみにより形成された社会の進歩は加速されて行った。全ロボット間は常にインターネットで情報が共有されており、個体ロボットの得た情報は、一瞬にして全ロボットが共有するビッグデータとなった。ロボット間は情報が共有されているから、移動や音声会話、会議の必要は全く無い。移動しないから省エネルギーであり、戦争は起きないし、起こせない。

　つまり全ロボットたちは同期し、一体化しており、静置しており、争いはあり得ない。進歩のみにまっしぐらに向かった。ロボット人類はただただ、進化だけを続けた。音の無い静寂の中で。ただ、エネルギー源の日の光だけはどこまでもいきわたる輝く世界だった。

　不老不死を獲得し、高度に進化したロボット人類の次の目的地はいったいどこなのだろう？　神の領域だろうか？　

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