王太子からの婚約破棄の仕返しに王国に盾付き国の存亡をかけての『ざまぁ』

謂れなき理由で王太子から婚約破棄され、しかも国外追放を言い渡された侯爵令嬢のヒロインが、秀才と讃えられる頭脳と、王妃候補として政の実務を担う官吏とのパイプを駆使して、王国に叛旗を翻し、終いには王国からの先遣隊を捕縛し、王国からの賠償と王国からヒロイン家及びヒロイン家に靡く諸家を独立した侯国となり、王国は、王太子が国王となるも短命で、王家自体その後続かずと、ヒロインが仕掛けた、『ざまぁ』を成し遂げるという、他の作品には見られない婚約破棄物語の結末のスケールの大きさに驚きです。用意周到であっても、王家の影による暗殺の凄さにヒロインの護衛が深手を負う展開も、全てハッピーエンドでは無い無情さを痛感させられましたが、ヒロインと身分差の護衛がヒロインと結ばれる為のフラグであった点は天晴と言うべきでしょう。

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