第3話走るな!ADHD

僕にはADHDがある。があるというと変な感じだけども。ADHDを診断されたのは、比較的遅かった。僕が18の頃、地方から都会へ引っ越してきた僕は、精神科に受診することになった。初診の面談で、「貴方自分で鬱だと思いますか?」と聞かれ、「いや、思いません」と答えたらじゃあ発達障害のテストをしようという事になった。どうやら明らかなADHDだったらしく、専門家からも「貴方は、ADHDの鏡だ」と褒め言葉なのかよく分からない事を言われた。僕のADHDは、不注意、衝動、多動3点セットしっかり特性に現れている。特に困るのが、衝動だ。不注意は、徹底してチェックするのを忘れない。二重確認して、周りにも確認する事で補えることもあるが、衝動はコントロールがつかない。自分がどんなにクタクタに疲れていても、“あ、これをやりたい”と閃いたら食事も睡眠も取るのを忘れて没頭してしまう。周りからは休めと言われていても、僕が休みを自分で進んで取れる時はなさそうな気すらしてくる。同じようにADHDを持ってる人に出会うことがなくみんなどうしているのかが疑問だ。

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エスカレーターが登る速度で 小西ちひろ @Conishichihiro

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