第3話  ずるい人

彼氏が出来たからといって今までの交流がなくなるわけもない。だが、彼氏の惚気話を聞かされるときは気分が悪い。

なっちゃんは僕を弟だと思っているのだろう。僕は姉とはもう思えないのに。


寒くなり始めた10月頃


なっちゃんが文化祭の準備で忙しくなった頃

少し用事でなっちゃんの家にいったとき、なっちゃんはここ最近僕を甘やかすようになった。

食べ物を食べていると

「りょう君。いる?はいあ〜ん」

「あ〜んとか彼氏にしてやれよ」

と怒っているのか嬉しいのかわからない返しをした。

抵抗出来ない僕に腹がたった。

少しするとなっちゃんは布団に入って眠ってしまった。特に何かしようとは思わなかったはずなのに僕は

「今だけで良いから、、、」

と言いながらなっちゃんの背中に背をつけて一緒に寝た。

「僕は文化祭には行かなかった。」

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周りは知らない僕の青春 むく @ryou0820

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