京丹町のよろずや家業発明家春風
久路市恵
第1話 城下町京丹の人々
その時代その時代、其処には其処の人類の営みがある。
どの時代にも必ず流行りのものがあるわけで、ここ、京丹町にも流行りものに飛びつく老若男女は大勢いるのです。
この城下町には町人の生活に欠かくことのできないを品を売る商店がずらりと軒を連ねているのですが、
例えば、合挽茶屋、胃薬屋、うどん屋、絵描屋、女斡旋屋(紹介屋)、菓子(和洋)専門屋、着物屋、薬屋、化粧屋、こけし屋、砂糖屋、酒屋、醤油屋、酢屋、石鹸屋、蕎麦屋、等々です。
が、お分かりでありましょうか、この商い屋はなんと、あいうえお順に並んでいるのです。
人だかりが出来ているこの店はた行始まりの駄菓子屋「こがし」そのこがしの軒先に和紙屋の「しわ爺」の
「本日発、新駄菓子売りますぜ」
と書いてある。その文字に町人たちはまだかまだかと待ち侘びている。
町にはこういった気持ちを華やかせる催事が月に一度義務付けられており、これがここに軒を連ねる商人たちの頭を悩ませているのです。
「
天守の廻縁から城下町を見下ろし思わず息をもらしたのは、京丹城主、
「なりませぬ。城主が町人の中に紛れ込むなど以ての外でございます」
「なにを申すか、清五郎、できたてほやほやを食わねばどうにもなるまい」
「左様でございますが、駄目なものは駄目なのでございます」
「はぁぁ……」
大きな子供は、埃が舞い上がるような程のため息をつき肩を落としとぼとぼと城内へと戻っていった。
「……殿」
几帳面な性格やその人柄はその人間の相を形成するもので清五郎はとても良い面構えをしております。
この清五郎は五年前、城主、
清五郎は代々、
長男の清一郎をはじめ次男の清二郎、三男の清三郎、四男の清四郎と役目に勤しんでいた。末子とはいえども厳しく育てられた所為なのか清五郎は非常に大人しい子であった。
そんな大人しい子が思いもよらぬ異例の出世と皆して驚き感心したものだ。
しかし、清五郎は未だなぜに自分のような若輩者が側用人に抜擢されたのか不思議でならない。
兄達より目立つ子でもなければ、剣の腕も学問も兄弟に比べれば特に優れているわけでもない。といっても世間の男子よりはかなりの優れ者であることは間違いないのです。
階段を下りる
「殿……できたてを食したいのであるならば、この後、駄菓子屋をお呼び致しましょうか」
「ん……それは不味かろう。町人が今か今かと待ち侘びている新しき駄菓子の機械を予が独占しては面目たたなくはないか」
「無論、他の機械でございます」
「あの機械が他にもあるのか」
「はい、ございますとも、完成されるまでにはいくつもの試作機がございますから」
「さようか!ではそれを城に献上させよ」
「かしこまりました。すぐに出来たてほやほやを召し上がられますよ」
「ああ、心踊るとはこの事よのぅ」
新駄菓子の試作機を献上させる事など大した事ではないと踏んでいた清五郎であったが
この
※※※
このお話は作者の夢で見たお話でございます。
いつ更新できるかは分かりませんが
お待ちくださると嬉しいです。
っていうか!途中の作品の続きを書きなさいよとわかっているのです。
続きを書かなきゃ書かなきゃって思ってはいるのですが
現実世界🟰リアルっていうんですよね。
リアルな今は心が荒んでます。
別に荒れ狂ってるわけではなくて正直生活ギリギリにくたびれ中、
残業あればなんとかやれるそう思って自立したのだけれどいきなり残業なくなった。
「はい!でも、頑張ります」
継続は力なりですよね。
継続しないのが私の駄目なところなのかもしれません😢
かもしれませんじゃなくてそうなのよ!
という事で、ぼちぼちしかやれない久路ですがそんな久路でもお付き合いくださる方、この先もよろしくお願い致します。
京丹町のよろずや家業発明家春風 久路市恵 @hisa051
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