悪夢の箱、満月の夜

ある夜、少年は出会う。雲が渦巻き、光輝く月の夜。

藤沢に引っ越してきた少年　御堂一茶。平凡を絵に描いたようなそんな少年が慣れない土地で出会ったのは謎めいた美少女………
ではなく、ホームレスのおっさんだった。

艶のある長い黒髪に縁取られた透き通るような肌、青いろに輝く瞳の美少女　白神真白
彼女の探し物は、四肢を切られた女子高生の変死体。狩魔の路を歩む少女。

性質も生き方も運命の行く路も全く違う二人が出会うとき、物語と、悪魔は蠢き始める。