悪夢の箱、満月の夜
@enoshimakoshian
序章 邂逅その一
『少年』
「なんですか」
『君は確か数日前に此処に来たばかりだったな。』
そうだ。俺は確か
「そうですよ。親が俺を置いて海外出張に行ったんで、いとこの家に居候してるんです。」
『この街には慣れたかい?』
「まあ、数日しか経ってないのでなんとも。でも海がとても綺麗です。」
出会ってしまったんだ
あの日あの場所七里ヶ浜の海岸で
「あのおじさん」
『なんだい?』
「あなたの名前は?」
『わたしはね、実はーーーーーーーー
悪魔なんだ
悪夢の箱、満月の夜 @enoshimakoshian
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