夏目さんのプロット

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夏目さんのプロット


私は書いたことがないのですが、純文学作品って皆さんプロット書かれてるんでしょうかね?


私自身はパンツァーで、プロットを書かずに考えながらお話を書いてます。

プロットを書くと最後まで書き上げた気になってしまい、その後のやる気が出なくなってしまうのです。


でも有用性はとてもよく分かるのですよ。


ストーリーの矛盾がチェックできますし。

最後まで流れが出来てるので書いてて安定感ありますし。

事前に面白いかどうか、ある程度把握できるので無駄な手間を減らせますし。

人にもチェックして貰えますし。


書きませんけど。それはもう頑なに書きませんけど。なにせ書かなくなってしまうので。


とはいえ、ふと、思いました。


夏目さんはプロットを書いてたのか?


Yahoo知恵袋の記事では「新聞小説だからたぶん書いてないよ!結構いい加減だし!」とありました。

なるほど。

真偽は定かじゃありませんが、まあ、確かに猫であるとか夢十夜とかはなさそう。『こころ』あたりになると話がしっかりしてるので、あってもおかしくないのですけども……。

他の作家や作品でも考えてみます。

紫さんどうでしょう?彼女はあれだけ長くて綿密な『源氏物語』にプロットを用意したでしょうか。

落語や歌舞伎の演目はどうでしょう?

東海道中膝栗毛や八犬伝は?


ダメです、貧困な私の想像力では全然プロットがあったイメージが沸きません。

というか、作文用紙に書いてた頃の作家さんってプロットを書いてるイメージが沸かないのです。

締め切り間近の深夜にタバコとかを吸いながらウンウン唸って、思いついたらバーッと書き殴るステレオタイプがあるせいでしょうか。

紙代も勿体ないですし、なにより書き直す手間は今の比じゃないでしょうから、失敗しないように事前にある程度まとめてたと思うんですけどね?

でも、ヨーロッパでもプロット書いてましたかね?

自分の中でプロットを書いてそうなもっとも古そうな場所は……アメリカ……ハリウッド……SFブーム……そのあたりでしょうか。

戦後のSFブームの小説ならプロットがありそうですし、ハリウッド映画もまずプロット見せて通ったら企画が進むという流れになってそうです。

やっぱり出版社やプロデューサーといったプレゼンする相手がいるから発展したんじゃなかろうかと。

個人の知恵としてはあったにせよ、明確な形になったのはその辺の商業的な事情が絡んでいる気がするのです。

私的なイメージですが。文学的な研究をしたことがないので、あくまで独断と偏見だけで今語っていますが。



つまりプレゼンする相手がいなければプロットやっぱり書かなくてイイんじゃないですかね?



以上を持ちまして、プロットを書かない自分に対しての言い訳のエッセイを締めくくりたいと思います。


※過去作品がどうであれプロットの有用性に変わりはない事には目を瞑ります。

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