第4話
ついにイカさんの住処にたどり着いた。ノックをしてみる。
「はあーい!」
「こんにちは!イカさん!」
「おお!蟹さん!どうしたの」
「ほら、この間鯛を送ってくれたでしょ?そのお礼に」
蟹さんはマグロを見せた。
「へえー!こんな立派なマグロを!ありがとう!」
「いやあ、あの時の鯛はありがたかったからね。そのお返しだよ」
「ああ、そうだちょっとお茶でも飲んでいきなよ。ついでにマグロ料理でもご馳走しようか?」
「それはありがたい。是非」
イカさんと蟹さんはマグロ料理とお茶を飲みながらゆっくりしていった。蟹さんはイカさんにお礼をしに来た事は良いことだったと思った。そして楽しい時間は過ぎた。
蟹さんとイカさんは文通することになった。互いに今季の魚の良い狩り場はとか、海の流れとか、海水温とか。色んな事を送りあった。あの日の冒険はこんなに良いことにつながるとは、蟹さんも思わなかった。また今度魚を狩ってプレゼントしに行こうか。良い友人関係はまだまだ続くようだ。
蟹の恩返し 芝村想吏 @koi2502
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