両片思いの幼馴染二人を襲うネガティブ思考幻聴

どちらか告白すれば成功確実の男の子と女の子、ただお互い勇気がなくて踏み出せないところに、それぞれ相手の心の声と思われる幻聴が聞こえるようになるお話。

幻聴には本人の性格からかけ離れたネガティブなものも含まれており、客観的にはありえないのだがそれを否定する材料がないため、二人とも振り回されて大変なことになる流れ。

もともと相手の心は読めないものだし、だからこそ相互理解のためには言動による擦り合わせが必須だが、その手間をすっ飛ばして答えっぽいなにかが聞こえてきたら、そりゃ混乱して当然よね。むしろ普段よりもコミュニケーションが上手く行かなくて困るよね。という辺りの焦燥感が今のところメイン。

不穏風味だし、この後どう倒れるか分からないのでハッピー好きにはオススメしにくいが、不安を煽る系の恋愛モノがイケる方には読んで貰いたい一品。気になる方是非どうぞ。