まじないリスト
釣ール
一筆
今日はどなたを書いてしまおうか。
このリストは誰にも見せることはない。
「もしも自分が死ぬ前に余裕があったら呪いに行くリスト」を密かに書いているだけ。
呪う相手は様々だ。
もちろん恩がある場合もある。
それなら自分の墓穴を掘らなくていい。
許せなさは度合いによる。
クソ野郎やクズ、搾取する者に妨害するもの。
じっくりと名前と事情を観察し、しかるべき時に一撃をおみまいする。
理不尽な理由であってはならない。
だからこそ歯をきしませるほどに怒りがあっても、大多数が納得する内容で恨みを持つ必要がある。
さあおいで。
おいで。
おいで!!
その沼にお前を招き入れよう。
大丈夫。
日頃の行いが良ければただの風呂代わりになるだけ。
リストには書かないよ。
沈んだのならご愁傷さまだ。
リストに書かれてしまったねえ。
今日も許せない人間をリストに書く。
この沼が底なしになるか銭湯になるか。
全てはそちら次第なのだから。
まじないリスト 釣ール @pixixy1O
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ネクスト掲載小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます