2 ボンド「パディントンのクリスマス」
二冊目です。直近で読んだ小説になります。
本作は、世界傑作童話集なるものにも選出されている「くまのパディントン」シリーズ二作目の作品になります。
僕がこのシリーズを読み始めたきっかけは、ポールキング監督の実写映画版のものが、ちょっと信じられないくらい素晴らしい作品だったからです。映画版に関してはこれまたオールタイムベストというやつで、何十回と観なおしているくらい大好きな作品です。
そんな大好きなパディントンの原作小説ですが、実は原作一作目は個人的にそこまで好きではありませんでした。というより、若干読むのが苦痛であったとすら言えます。
というのも、原作小説はいわゆる日常系にくくられるような物語であり、一作を通して達成目的などはなく、敵役もおらず、どちらかといえば短編集のような形で、パディントンの日常生活が描かれています。二作目である本作も、その傾向は維持されていました。
僕は純文学ならまだしも、エンタメ作品で日常系を扱ったような作品には苦手意識があるため、映画版であったハラハラドキドキや冒険を経て深まる家族愛のシークエンスが恋しくもなりました。
とは言ってもやはり傑作シリーズですので、学びうるものもあり、そのため二作目も読ませて頂きました。
一作目から共通することですが、本シリーズで特筆すべきは、やはりそのアイデア量です。パディントンは行く先々でなにかとトラブルを引き起こすのですが、そのトラブルの内容がどれもユニークで面白いですし、文章、特にキャラクターの動作を現すような描写が非常にわかりやすく、優れているなと思いました。
自分もわかりやすい文章を書けるようになりたいですし、お勉強になる一冊だったと思います。
二作目は以上です(感想が薄い)。
現在は個人的に興味のある仏教の勉強と並行して、ヘッセの「シッダールタ」という作品を読み進めています。最低月に二冊くらいは小説を読みたいなとは思っているので、来月中旬までには読み終えられるように頑張りたいです。それではまた。
紅茶の読書感想文 砂糖 雪 @serevisie1
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