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(三人称視点)


とある男の子が走っていた。


「はっ!はっ!はっ!」


一生懸命、ボロボロになりながらも崩れ、もう形すら保っていない王都から逃げてきた。


「お父様も…はっ!はっ!お母様も死んだ!はっ!はっ!お姉様も兄様も!使用人も!」


ボロボロの服からはボロボロでありながらも確かな気品があり、かなり高級な服であろう事が想像出来る。


所々に傷がある少年は自分の痛みなどを気にせずひたすらに遠くに、遠くに逃げる。


そうして長い間走っていると

「...おや?」

とある森の木陰こかげで休んでいた男性が少年に気づいた。


「どうしたんだい?」

と男性が聞くと


「助けて下さい!」

と少年は叫び、座り込んでしまった。


「これでも飲みな」

と男性は少年にコップいっぱいに入った一杯の水を差し出す。すると


ゴクゴクゴク

と少年は凄い勢いで飲み始めた。


「まだあるから焦らないで飲みな」


====


「でどうしてそんなボロボロの服で、傷だらけで走っていたんだい?」

と男性が聞くと


「…その、家が壊れちゃって…お父さんもお母さんも死んじゃってぇ…」

と泣きじゃくりながら、嗚咽おえつを漏らしながら話した。


「そうかそうか。よしよし」

と男性は泣く少年を落ち着かせるように抱き、背中をさすった。


「じゃあ、まず傷を治そっか」

と男性が言うと、男性の手から薄緑色の光が出て、その光が少年を包むと


「わぁぁ!」

と凄い勢いで治っていく傷を見て少年は興奮した。


「お兄さん!凄い魔導師なんだね!」

と少年が聞くと

「そうだよ」

と男性が答えた。


傷が消えたのか少年は起き上がり、ジャンプしたりしている。

「…でこれからどうするのかな?」

と喜んでいる少年に男は聞く。


「う~ん」

と少年は悩み。


「ねぇ!お兄さんはここで何をしていたの?」

と逆に質問した。


「次の街に向かう途中でたまたま休んでいただけだよ」

と男性は答えた。


「ならさ!いっしょに来てくれない?」

と少年は言う。


「なんで?」

と男性が聞くと




「国をもう一度作る為に…リーマルド王国をもう一度作る為に!」




「ねぇ!お兄さん。国を作るのに助けてくれない?」

と少年は言う。それに

「…そうだなぁ」

と男性が悩む。


「本当に助けてくれるだけで良いの。お願い!」

と少年は悩む男性に向けてお願いをする。


「分かった」


「いいの!じゃあ、早く行こうよ!」

と少年が男性に背を向けて歩き出そうとする。




ザクッ!

と男性が少年の足のももの部分をナイフで刺す。



「…!?痛い!」

と少年は痛さに地面に前向きに倒れる。


「な…なんで…」

と少年が言うが


ピキン!

と少年が流した血ごと少年は氷の中に閉じ込められ…


バキン!

と少年が入った氷は粉々に割れた。そして少年がいた形跡、少年が殺された形跡すら残らなかった。


「氷魔法は楽でいいな」


====


そんな男の元に円盤に球がついたようなUFOみたいな物体が飛んでくる。


「どうやら終わったみたいだね」

と男は言いながら飛行物体に触る。


「リーマルドは完全崩壊…っと、オスクリタは負けて死亡」

「オスクリタには世界最強クラスの実力はあったんだけどねぇ〜こんなもんか」

と男は飛行物体を通して光景を見て、独り言を言っている。


「あぁ…でも国を一個消し去ることは出来たみたいだから及第点かな。リーマルドの王子が残っていたのもあるけどね。まぁ、それはこっちで処理したからいいか」

と言うと男の身体は音も無く浮かび上がる。


「一人だとやっぱりだめだな。いくら力を持っていようと対策を立てやすいなら意味ないな。…やっぱっ数の暴力だな」

男は高速で空を飛ぶ。その速さははやぶさにも匹敵する。


「どうしようか…魔法で人を集めるのは…やったか。魔法をなにかで防がれたら終わりなんだよなぁ」

と男は言うと、ある村の近くの身を隠しやすい森に降りた。


「トライアンドエラーだ。さて、実験だな。次は…」



「言葉を起点として世界を滅ぼそうか」

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追放が妥当な男 -「まぁ、追い出されてもいっか」- ようび @tyovi_1_4

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