第9話 街で情報を聞く

 俺は魔王ドラヴァインとオリビアと共に街に向かいしばらくしてオリエント街に着いた。


 ただ‥‥‥道中では、ドラヴァインが小うるさく指摘してきたりして、とても大変だったんだ‥‥‥。


 オリビアさんも魔王に恐れをなしてかしこまっているし‥‥‥ガチャでとんでもないものを当ててしまったな‥‥‥トホホ‥‥‥。


 俺はほとほと疲れた表情をしながら、皆は気難しそうな雰囲気のまま街に着いたのである。



 オリエント街の東口に着いたが、レンガ造りの店が多く立ち並び、そこに大勢の人が出歩いていてにぎやかであった。


 また、街に入ってから足元は石でできたブロックが敷き詰められていた。


 中世のゲームで見るような街の風景が広がっていたのである。


  

 俺は、このオリエント街については詳しくないので、この街のことについてオリビアさんに詳しく聞こうと思った。


「オリビアさん、このオリエント街について教えてもらってもよろしいですか!?」


 尋ねられたオリビアは俺の方に顔を向けたが少し戸惑った表情をしていた。でも、しっかりと応えてくれた。


「え‥‥‥ええ、いいですわよ。と言ってもこの街特有の施設などはございませんが‥‥‥」


「それでもかまいません。教えてください!!」


「分かりましたわ。このオリエント街も他の街と同様、エリアごとにあった施設がもうけられていますわ」


 どうやらエリアごとに特徴があるようだ。


「まず、この東のエリアには、商店街があります。そのため、様々な店が立ち並んでいます。次に、中央エリアには、銀行やギルドなど重要な機関がありますわ。また、西や南エリアには宿屋や食料店があります。最後に北のエリアは、住宅が一番多く建っております。以上がこの街のエリアごとの説明となります」


「詳しく教えてくれてありがとうございます。おかげでどこに何があるのかある程度分かりました」


 俺はオリビアさんに礼をした。



 オリビアさんの話を聞き、まずは今日泊まる宿屋を見つけるべきと俺は判断した。

 

 そこで、オリビアさんにまずは宿屋のある西あるいは南のエリアに向かういませんかと聞いた。


 オリビアさんは俺の話にうなずいた。まずは宿屋を見つけるというのに賛同してくれたようだ。


 魔王ドラヴァインはどうでもいいのかの黙って俺達の話を聞いていた。



 その後、俺達はしばらくして宿屋のある西または南のエリアに着く。


 俺達は今日泊まる宿屋をどこにするのか、何件も宿屋を見て回った。


 そして、南西のエリアにある新築の木製でできた宿屋に泊まることにした。


 もちろん新築なので汚れが全く見えず、きれいで頑丈そうな見た目をしている。


 

 俺達は早速中に入り、受付を済ませた。もちろん、受付はオリビアさんがしてくれた。


 その後、それぞれの泊まる部屋に各々入っていったのである。


 中もよごれがないどころか埃一つすらなく、隅々まで清掃が行き届いていた。


 俺は心地よくふかふかのベットに寝転んだのである。俺はこのまま寝ようとも思った。



 しかし‥‥‥魔王ドラヴァインが寝かしてはくれず、「何をやっておる!! はようダンジョンに挑むぞ」としつこく言ってきたのだ。


 てか‥‥‥なんで一魔王ドラヴァインと一緒の部屋にいなくちゃいけないんだ。


 オリビアさんがお金がもったいないとは言っていたが部屋が一緒なのは‥‥‥あの‥‥‥その‥‥‥あ~もう考えても仕方ないか!!


 それよりもダンジョンに挑戦だと何を言っているんだこの魔王は‥‥‥!!



 「はあ~ダンジョンだって‥‥‥そんな危険な所向かうはずないだろう!!」


 俺はダンジョンなんて挑戦したくないので渋った。


「何じゃと~‥‥‥この軟弱者め! いいか、もし挑戦しないというのなら暴れてやるぞ!!」


 無茶苦茶なことばかり言っている。


「忘れていないかお前には従属の刻印が施されているんだ。そんな無茶な要求飲む必要はない!!」


 俺は断固として拒否した。


「ほう! ならお前が熟睡したときにでも暴れてやろうかのう!! さすればお前がわしに命令するまで暴れ散らかすことができるのう!!」


 なんて卑怯な奴なんだ。俺が熟睡したときに暴れてやると言ってきた。


 さすがに寝ている時に暴れられては困るので、仕方なくドラヴァインの話をのむことにした。


 だが、ダンジョンについては詳しくはないので、オリビアさんにダンジョンのことについてこころあたりの人物はいないか尋ねに部屋に向かう。


 

 オリビアさんの部屋の前に着くとノックをした。


 するとオリビアさんが、ドアを開けて現れた。


 俺はダンジョンの話を聞きたいと思い、オリビアさんにあることを尋ねた。


「あの突然呼び出してすみません‥‥‥一つ聞きたいことがありまして‥‥‥あの‥‥‥オリビアさんは‥‥‥ダンジョンの場所を知っている方とかいらっしゃいますかね!?」


 険しい顔をしているオリビアさんに尋ねた。


 オリビアさんは嫌な顔をしながらも返事をしてくれた。


「そうですね。このオリエント街に親しい方はいらっしゃいますが‥‥‥ダンジョンのことについて詳しい方は存じあげませんね‥‥‥でも‥‥‥」


「でも‥‥‥何ですか!?」


「でも‥‥‥冒険者ギルドなら詳しい方がいらっしゃるかもしれませんよ!!」


「本当ですか!! なら早速冒険者ギルドに向かいましょう」


 俺はダンジョンのことについて聞ける場所を知り嬉しくなっていた。


「ちょっと待ってください‥‥‥もしかしてダンジョンンに挑戦する気なんですか!?」


 オリビアさんは慌てふためきながら聞いてきた。


「実は‥‥‥魔王ドラヴァインがどうしてもダンジョンに挑戦すると言ってきかないんです‥‥‥ですので、ダンジョンに挑戦することが決まりました!!」


 俺はしぶしぶダンジョンに挑戦するのだがな‥‥‥


「そうですか‥‥‥やはりあの魔王はめんどうなことを要求してきますね。ですから同行するのはやめましょうと言ったのです‥‥‥」


「でも俺と魔王は従属関係にあるので、離れることができないんです!!」


「そうですか‥‥‥大変ですねダイスケさん‥‥‥でも私はダンジョンには挑戦しませんよ!!」


「ええ。分かっています。オリビアさんはこの宿で待っていてください。俺達だけでダンジョンに挑戦しますので‥‥‥」


「分かりました。では、ダイスケさんが戻ってくるのを心まちにしていますね」


 そういうと、オリビアさんは扉を閉めたのである。



 その後、俺は中央のエリアに向かい、冒険者ギルドの中に入った。


 中にはがたいのよい男達が何人もいたのである。


 俺はその中を進んでいき、受付を行った。



 その際に、ダンジョンの話を伺ったのだが、どうやらダンジョンはこの街より北の方角にある森の中にあるようだ。


 さらに、話を伺っていると物騒な話を聞いてしまった。


 「実はダンジョンの前には盗賊が住み着いていて、挑戦するものを襲ってくるようです。ですので‥‥‥十分気を付けてダンジョンに向かってください」


 そんなダンジョンに挑戦する前に、盗賊たちと戦わないといけないなんて‥‥‥

 

 俺はダンジョン挑戦と盗賊退治をしなくてはいけないと思い、焦燥していた。


「あの‥‥‥もし盗賊も退治するのでしたら、ギルドのミッションを受けないですか、もしミッション達成したら報酬がもらえますよ!!」


「本当ですか!! ならミッションを受注します!!」


「分かりました。では身分を保証してもらうため、ギルドに登録してください!!」


どうやらギルドに登録しないとミッションを受注できないようである。


俺はすぐさま冒険者ギルドに登録した。



 すると、登録したあかつきにギルドカードをもらった。また、盗賊討伐のミッションも受注しておいた。


 

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異世界ガチャポン日誌! モンスターコインで回してモンスターや武器を手に入れろ!  ナイトジョーカー @kazyo12324567

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