回転寿司と僕

@inunu3

救世主はやってこない。

幸せとはなんだろうか。回転寿司をひとりで食べている時ふとそんなことを考えていた。

寂しい。

夜8時の回転寿司は周りは家族連れや恋人連れ、職場仲間なのだろうか。スーツを着た人達がお酒を飲み和気あいあいとしている。それに比べ、自分は独り。スマホでラノベを読みながらサイドメニューのポテトを頬張っている。イヤホン越しでも聞こえてくる楽しそうな会話。普段なら気にしたこともないのだが、今日は心身ともに疲れていて心に響く。

お腹もいっぱいになりお会計をする。ちょうど皆もおなかいっぱいになるタイミングだったのかレジに列ができていた。お会計を済まし帰路に着く。

ラノベだったら帰り道、家なしJKに出会ったりだとか、店の外に出た瞬間異世界だったりするのだろうか。

ここは現実。

救世主ヒロインはやってこない。

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