アカデミー編
第22話 いつだってイメージするのは最強の自分
この世界では魔法の発動に必要なのはイメージである。得意属性などが存在するのはその魔法属性のイメージのしやすさだという。小さい頃に川で流されたものが水属性の魔法を習得しやすいだとか、スラムで雷に怯え一晩眠れなかったものが雷属性の魔法と相性がいいとか、この世界ではよくあることだ。
異世界から来たものが特殊な能力を得るのはより創作活動が活発に行われる世界から来ているからだ。と言ってもそれも万能ではない、エータは無尽蔵の魔力と極大威力の魔法を使うことができるが、その分力のリミッターが外されており全力の戦闘では攻撃範囲が大きすぎて仲間にもダメージを与える可能性がある。だからこそ悪鬼戦ではエータは全力を出さず戦っていた。与えられた特殊な能力がそのように不完全なのは自身の最も強くイメージをできるものを反映できるからである。例えば様々な力を同時に発動できる能力が強くイメージに残っていたとしても、その中でのイメージの明確さによって得られる力が変わる。
魔法の遺伝には他の要素に自身の親が関係する場合がある、深層心理に親の記憶を子が受け継ぐというものだ。母親、父親両方の最も強いイメージの魔法はこうして得ることができる。極稀に親の記憶と自身の記憶が混濁するものがいるが基本的に問題はない。ルークの母親は雷属性、父親は火属性の魔法属性が最も印象が強い。そうしてルークは火属性の魔法と雷属性を覚えやすくなっている。そして魔国以外の国は基本的に相性を気にせずに子を作る、しかし魔国は独自の研究による得意属性の判明方法を確立した。更に長年の研究により相性の良い属性を理解していた
火属性と岩属性、風属性と水属性。そして一つの例外もなく同じ属性同士ならば強力な属性魔法を扱うことができる。シィーラは水と風属性ミアは火属性に適正を持っている。
しかし例外として、両親がふたりとも聖属性や闇属性の場合、その2つの高い適性+火水風岩の適性を得ることができる。この事実を知った魔国では非常に稀有な存在である聖属性の家庭内で子を産ませ続けた。それが人道に反するとして武国が魔国からその家庭を守ったことで小規模な戦争に発展。二国間の関係悪化につながった。
またこの世界には勇者が存在する。女神の信託を元に聖女主体で行われる勇者召喚によってこの世界に現れた勇者は勇者の称号とともに闇以外のすべての属性の適性を得ることができ魔王を倒す存在としてこの世界に召喚される。また勇者とともに魔王を倒す存在として聖女や重戦士、ウィザードの三人が存在するが現状は、その4つの役職を持つ国は国際社会において強い力を持っており、武国が聖女を、法国が重戦士を、魔国がウィザードを帝国が勇者を抱えており、一見五大国の中で最も肩身が狭いのは理国に見えるかもしれないが理国には魔王を勇者の力無しで倒すことのできる武器と言われる、伝説の武器の設計図が存在するそのため五大国には明確なパワーバランスの違いがない。
また魔王という存在は100年に一度の周期で現れ人々に甚大な被害を与える。闇属性魔法の適性が以上に高く聖属性が最も有効的な攻撃手段とされており、魔王の強さによっては勇者の目的が撃破から封印に変わることも珍しくない。また現代に封印が解かれる魔王は撃破することが難しく、過去4回封印されている。基本的には女神の選定によって魔王を撃破するのに十分な力が用意されるのだが、その魔王は、戦いのたびに強さを増していく。これ以上の時間をかければ封印すら不可能になる可能性があるという、女神からの信託を受けた聖女は直ぐに情報を共有し、魔王の復活する1年前に行われる勇者召喚を魔王復活の3年前に帝国にて行い魔王討伐の準備を進めている。現在勇者、聖女、重戦士、ウィザードは聖女の強い希望により武国の学園を拠点に修行をしている。
ルークもその学園の生徒なのだが、成績がいいとは言い難いルークは勇者パーティーとは全く関わりのない生活を送っていた。しかしルークは今
「僕たちの魔王討伐に協力して欲しい」
勇者から勧誘を受けていた。
アイディアは湧いても文章にできないから頻度が終わってる割に構想だけは進んでいく
死者と俺との天下統一 〜史上二人目の五大国を統一せし男へと〜 シュー @Syubd0814
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