閉鎖空間の恐怖。地下、水、闇、そして…。

単なるパニックホラーではない。
この作品には様々なディテールと
現実的に起こり得る対策が、まるで
ノンフィクションの様に展開してゆく。
勿論、詳細は伏せる。まずは読んで、
良い意味で裏切られて欲しいのだ。
 何の変哲もない日常からの非常事態
それは侭あるかも知れない。
勿論、日常から突然、予想だにしない
事態に陥ってゆく登場人物たちの心理と
人間模様が事細かに描かれるが、
そこからの展開がひたひたと恐怖を
煽る。

 そして、彼等を恐怖に陥れたモノ。
ここで最大の驚きに遭遇する。

物語りとしては一旦完結してはいるが
この物語りに取り残された人々は
一体どんな結末を辿るのか。
この臨場感を是非とも体験されたい。