元カノ拗らせ芸人5年目
未練たらしいのは承知でいわせてもらおう。
やっぱり異国からきた元カノが好きである。
夢に出てきたというだけで抑えられない何かが今僕を突き動かして何かを書かずにはいられなかったので書きます。
当時、大学生の頃、僕には彼女がいました。
ただしそのこは、あまり自分からものをいうタイプではなく、僕が察するのが普通、という感覚でした。
僕は何も言わない彼女が結局今何をどうして欲しいのかを当時何よりも優先して考えていたのを覚えています。
その度に察することができないお前は低脳といった扱いを受けていましたね。
僕は徐々に疲弊していき、彼女もそんな僕が気に入らなくなったのでしょう。
結果彼女に浮気されました。
女なんてクソだなあと思って少し自暴自棄になっていたのを覚えています。
そんなとき、異国から来た女の子に出会いました。当時はかわいいとは思ったものの、留学生だしそのうち国に帰るだろうし自分には無縁だなと思ってました。
しかし転機は突然訪れます。
あれは8月のクソ暑い日差しの中、とあるイベントのテントの中でオールあけの目をこすりながら対応していた中、そのこと二人きりになりました。
無言はなんかあれだったので色々話を聞いてみると、もともとアニメとか好きで日本に来たらしく話が合うじゃないですか。
それはそれで楽しかったのですが、まだなんとも思ってません。女性不信はなかなか根深いですからね。
ただ、それをきっかけに(この間に色々あったしそれがかなり大事なのですが長いのでそれはまた別のお話)、そのこと連絡を取り合うようになりました。
毎日何かしらの手段で話していたと思います。
そのうちにその子は、前付き合ってた人と違ってしっかり自分の意見を言ってくれるんだなと思うようになりました。察することに疲弊していた僕はなんというかその子が一番話していて楽だなと思うようになっていました。
大体出会ってから2ヶ月くらい経った頃でしょうか。
僕は彼女から、
「お土産渡したいから、部屋に来て欲しい」
と呼ばれました。
部屋に来て欲しいなんてちょっとドキッとしますよね。
でもそれは一瞬。何か裏の意図があるんじゃないか。期待したって意味がない。
あー女ってめんどくせとモヤモヤとした黒い感情が身体中を駆け巡ります。
「いやーそれは悪いわー。」
僕は一回断りました。なんか断った気がします。
「でも二人で食べたら2倍おいしいよ?だから一緒にたべよう」
僕は異国から来たその子を好きになりました。
多分理解されにくいかもしれません。この言葉にそのこがどんなに優しい子なのか、綺麗な考え方をしている子なのかが全て詰まっているように思えました。
こう言われるまでは話があうう子だなあと思っていただけだったのですが、雷に打たれたような、そんな衝撃でした。
今まで日本で生きてきてそんななこと言われたことなかったですからね。
私が好きなものを察せられないお前はクズならありましたね。
よくないですが比較してしまいます。
一度好きだなあと自覚してからはもう気持ちを止めることなんてできなくなりました。
はあもう一度会えたらなあ。
今でもこの子はずっと引きずってるし好きな人の原型になっていますね。
綺麗な言葉を使えて、自分の意見を自分の言葉で伝えられる人。
(他にも色々あるけども)
多分これがない人はどんなに可愛い人でも好きにはならないのよなあ。
日記代わり 涼慈 @u-na-gi
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