…と叫びたい。ときに、乾いた笑いがこみ上げ、冷たいものが心を吹き抜けていくのは、なぜだろう。どこかで見たような気がしないか、この光景?
当レビューを書いている現在、主人公の苦悩と困難の旅路がどこへ向かうのか、誰にもわからない…おそらく作者様でさえも。いろいろな意味で固唾をのんで見守るしかない状態だ。笑うことさえできないこの状況を、ユーモアをまじえてファンタジックに語る力量には、ただただ圧倒されるばかり。どうか、主人公アシベルの冒険が無事に終わりを迎えることを、みんなで祈ろう…切実に(汗)。
ちなみに、当レビュー筆者は株はまったくわからない。わからなくても、笑える、スリルが味わえる、主人公と一緒にぼやきたくなる。その点は、折り紙を付けて保証する。
株のことは全く知らない私ですが
ただただ読み物として本作は本当に面白いです!
ファンタジー風に仕立てられた作者さまの手腕に脱帽しております
反面、いやだからこそでしょうか
現在、世界の経済は大国の思惑で大揺れして、株式市場も動揺、連日乱高下が続いている状況に緊迫感も実感もこもって実況されているようなものなので
読んでいるこちらにも緊張感が伝わってきます
※作者さまが紹介文で書かれているように、株取引を推奨したり、それの手引きをしたりといったお作ではありません
その前提を理解したうえで「ノンフィクション風」として読まれることをお勧めします