第六話 ペルソナは超重要
これは作者の方々にむけて書いたものなので、読み専の方は読まないでほしいです。
////////////
商業小説(いわるゆ出版社から、発売する本)はその作品を買ってくれる読者を明確に企画段階からするという話を聞いたことがあると思います。
もっというと、その小説をどういう話を求めている、どんな人に読んでもらいたいのかってことを詰めていると思います。(例外あったらごめんなさい。)
実際、いま売れている小説について考えると、だいたい、メインターゲットは分かると思います。
私の好きな小説の一つに、言わずと知れた名作、「ノーゲームノーライフ」があります。
私はこの作品の、仲間が増えていく様子やキャラクターの可愛さ、ゲームの面白さなどといったことが好きです。
でも、これってあくまでも普通の読者の感想なんです。
本の分析をするならば、何が良くて、何が読者に刺さっている刃になっているのかを考えなければなりません。
いくつか例を挙げると、以下のようになると思います。
・キャラクターのかわいさ 白 の言動や行動
(この場合の可愛さとは、現実の彼女にしたい可愛さというよりは、こんな妹が欲しいという年下を愛でるような可愛さ)
・空と白の奇想天外な行動(発言)によるわくわくとした高揚感
・小説内で登場するゲームの意外な攻略の仕方
・ひとつの目標に向かって話が進んでいくという領地ゲームみたいな楽しさ
・現実世界での堕落した日の目を浴びないようなキャラクターが一躍国のトップになるという展開に、読者が読者自身を投影したり、願望を持ったりしている。
・現実世界での非モテニートが異世界でハーレムのような状態になるという、きもちよさ。
・R18ではないものの、ところどころの可愛さやエロさ。
・話にギャグ要素を入れており、それによるコミカルさ(ポップさ)。
これ以外にも刺さる要素はあるかもしれませんが、少なくともこんぐらいはあります。
そして、これらが読者に刺さるから売れているわけなのです!!!
だからこそ、ノゲノラは、これらの要素を1巻から最新巻まで、常に作品の中に含み続けた構成となっています。
この話は商業作品に限ったことではありません。
Web小説においても誰にむけて作品を書くのかということはものすごく重要なのです。
そうしないと、寿司屋に行ったのにラーメンが出てくるっていうミスマッチが起こってしまいます。
/////////////////////////////////////////////
自分が、届けたい読者っていうのは、作家さんによって大きく異なります。
ある方は男子中高校生に届けたかったり、ある方は30代前後の女性に向けて書きたかったりします。
これによって、いわるゆ、ネットにありふれた【創作論】が巻き起こります。
・ルビはなるべく振ったほうがいい。
・ルビが必要な漢字はひらがなで書いたほうがいい。
・プロローグはいらない。
・地の文は短いほうがいい/長いほうがいい
・イベントから始めたほうがいい
・主人公は~~~
・ヒロインは~~~
....etc
当たり前ですが、これらに正解なんてものはなく、ただ、最適解という形で存在しています。
そして、その最適解は届ける読者によって大きく違います。
だからこそ、まず、誰に向けた文章、作品なのかということを明確にしてほしいです。
具体的には
・男性or女性
・年齢は? 10代。20代....etc
・何を求めてる読者に向けて書く?
(爽快感、ヒロインへの可愛さ、わくわく感、シリアスさ、ざまあ、青春、儚さ...etc)
・この作品のウリって何?
・ライトノベル?文芸?ライト文芸?新文芸?...
・Webで読まれる作品?それとも公募に向けた作品?
(この違いはまた、どこかで詳しく話せたらなと思います。)
・二次創作、オマージュならどの程度知識を持っている人に向けて書く?
(初見さんの扱いは?)
などは最低限考えてほしいかなって思います。
そして、ここがぶれてしまったり、あやふやだと、お店の外観がすし屋で入ってみたら、出てきたのは牛丼で求めてるのが違う!!!ってことになりかねません。
///////
実際問題、すし屋に入ったとおもったら、最初はお寿司が出てくるけど、途中からラーメン、カレーが出てくる作品がそこそこあります。
////////
そして、先ほどの誰に向けた文章、作品なのかとういうことを明確にすると、自然と、数多ある創作論から自分が吸収するべきアイデアと、自分には不要な考えがわかるのではないかなと思います!
話が長くなりますが、結局のところ、
この作品はどんな誰に向けた文章なの?
この作品は何がいいの(どこが強み?売り?)?
っていう、質問に作者の皆さんが明確に答えることが出来たら、ペルソナ像は明確になってるんじゃないかなって思います!
///////////////////////////////
ってことで、読んでくださってありがとうございます!
そして、偉そうに語って、気を悪くされた方がいれば、ごめんなさい!
まだ、書きたいことはあるので、良かったらまた覗いてください!
読者の私が考える小説のお話 ソピア @solispia
ギフトを贈って最初のサポーターになりませんか?
ギフトを贈ると限定コンテンツを閲覧できます。作家の創作活動を支援しましょう。
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
近況ノート
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます