act!! 幕間

中樫恵太

キャスト紹介

三章開始時点でのキャスト情報です。多くなってきたら、各学校ごとに纏めます。

 

楠千尋 (くすのき ちひろ)

 緑葉高校の一年生。校則ギリギリの長い髪で、もみ上げも長い。中途半端だった時分を変えたいと思い、演劇部を訪れる。そして、そのまま流れるように入部させられる事になる。

 周りの影に隠れてはいるが、彼も立派なゲス。他人の幸せを素直に喜べない。


 表面上は優しくて、腹の中は黒い。しかし、深層心理ではやっぱり優しい。そんな男。


 段々と力をつけていく。だが自己評価はあまり高くない。さらに上を目指すなら、高い自己肯定感から来る自信を身につける必要がある。


 新田秋義(にった あきよし)

 緑葉高校の一年生。髪はベリーショートで、健康的。楠とは小中高と全て同じ学校同じクラスの腐れ縁。性格が良く、スポーツ万能で成績も悪くない。今までやってこなかったことに挑戦しようと、演劇部に入部する。楠と理由はほぼ同じだが、人が変わるとこうも印象が違うとは。


 楠への嫉妬に次第におかしくなる。それもそのはず、比較するのが当たり前になっているという事は、デフォルトが勝つ状態である。そのシステムが演劇では崩れてしまい、エラーを起こしてしまった。


 足利貴文(あしかが たかふみ)

 緑葉高校の三年生。髪型は無造作ヘア。演劇部部長。チャイナドレスを着て楠と対面した男。女装は趣味でもなんでもないが、あの時は血迷っていたとのこと。全国出場のために動いている。受験はどうした。


引退しようが、出続ける。計画はまだ終わらない。


 五代美雪(ごだい みゆき)

 緑葉高校の三年生。髪型はロング。演劇部副部長。客の事を第一に考えて芝居に臨む演劇部員の鑑。真面目そうだが、楠の女装を許可するなど破天荒な面もある。便利キャラといった感じだが、作者が上手く扱えるかわかってなくて怖いキャラクターの一人。実は名前の元ネタが後醍醐天皇だとは口が裂けても言えない。


引退したけど、出番はまだある。


 小此木慧(おこのぎ さとし)

 緑葉高校の二年生。髪型は真ん中分け。演劇部員。優男。その二文字で説明ができるほどテンプレートなキャラクター。皆からは小此木が呼びづらいため、慧と名前で呼ばれている。作者もそう呼んでる。


 細田則本(ほそだ のりもと)

 緑葉高校の二年生。髪型はスポーツ刈り。演劇部員。ガタイは良いが、割と繊細で落ち着いてる。少しフワッとしてるのは作者の中でキャラクターが二転三転したため。初めは熱血漢の脳筋設定だったので、一話が更にカオスになったため変更した。


 雨宮楽乃(あめみや らくの)

 緑葉高校の一年生。髪型はロングのポニーテール。演劇部員。児童劇団出身で、そこにプライドを持つ。そういったプライドはとある理由から実際には持つべきじゃないのだが、そんな事を彼女は知らない。楠を敵視している。「あめみや」か「あまみや」か作者の中で未だにハッキリしていない可哀想な子。誤植だけは避けようと「あめみや」にした。


 山川愛衣(やまかわ あい)

 緑葉高校の二年生。髪型はセミロング。演劇部員。スタッフワークを主に担当している。周りに流されやすい傾向がある。あまりキャラクターを濃くさせなかったが、これはこれでいいんじゃないかと作者は語る。


 高木(たかぎ)

 緑葉高校の三年生。足利の友人。隙あらば作品に爪痕を残そうとする厄介なキャラクター。特に設定は考えていない。


 田中(たなか)

 同上。


 一条明(いちじょう あかり)

 緑葉高校の三年生。髪型はショート。演劇部員。他二人と打って変わって冷たい印象。発言もキツめで、典型的な「怖い先輩」。妹がいるが、妹からも恐れられている。生活環境に一人はいるよねこういう人。


引退したけど、出番はまだある。


 吉田奈緒(よしだ なお)

 緑葉高校の二年生。髪型はボブ。演劇部員。楠に役を取られても文句一つ言わないすごくいい子。作風が男子部員に偏りがちで、女子部員はストッパーに近い役回りばかりになるのが嫌で、自由な女性キャラクターがいる。ということで考え出された。別に初期だと普通で、アホでもなんでもなかった少し可哀想な子。


 一条光(いちじょう ひかり)

 緑葉高校の二年生。髪型はロング。演劇部員。一条明は姉。姉に怯えて部活をしている。別の事をやるべきだと思う。双子設定だったが、二年生が少ないため一学年下になった。ダブった訳では無い。


 大谷静香(おおたに しずか)

 緑葉高校の一年生。髪型はロング。部活中は1つ結び。演劇部員。入部したが、別に舞台に立つ気は今のところ無い。ただ「千尋ちゃん」を可愛くしたくて入部した。最近の悩みはどうしたら千尋が女装するか。美人でお淑やかな雰囲気が漂うが、欲望には忠実。キャラ崩壊はお手の物。


 藤林京也(ふじばやし きょうや)

 桜花学園の三年生。髪型は天パ。演劇部部長。演劇以外のことに無頓智な男。いわゆるステージで輝くタイプ。最近は全国に向けた追い込みのせいでより不健康になっている。名前は作者のお気に入りの一つ。


 畠山政人(はたけやま まさひと)

 緑葉高校の教員。三十代前半。授業も板書をとるだけで、朝礼終礼も適当なのであまり生徒からは好かれていない。面倒事を嫌うため、楠達を早く部活から帰らせようとする。


 岩本我龍 (いわもと がりゅう)

 楠のクラスメイト。刈り上げにメガネを掛けた姿。期末テストから、協力するようになる。あまり感情を表に出さず、冷静。パソコンが得意で、元桜花学園中等部所属。

 文化祭以降に、演劇部にスタッフとして入部する。


 柊凪紗(ひいらぎ なぎさ)

 花園大学附属高校の副部長。部長の六花を盲信している。藤林のことが総会以来嫌い。

 神園六花に心酔している女。女子校の取り巻き。髪はショート。


 椿翔馬(つばき しょうま)

 桜花学園の一年生。劇団出身で、今も身を置いているが高校演劇に打ち込んでいる。桜花学園の一年生。児童劇団出身で、何度も舞台に立った経験がある。

 数年前の舞台で大きな失敗をしてしまい、そのことがトラウマになった。そのため、入念な準備を行い、アドリブを嫌悪する性格となってしまった。

 初めは台本通りにやるクソ真面目な訳者であったが、楠千尋と出会ったことで180度変わってしまった人物。強敵と書いて戦友と呼ぶ、千尋のライバル。一番動かしやすい。何やってもいいから。


 小杉侑(こすぎ ゆう)

 紅葉高校の一年生。子役出身で、落ち目の時に椿の劇団に客演として来て以来、椿の事が好き。子役時代は主役を演じることはなかったが、端役や脇役として数本の映像作品に出演していた。

 椿同様、プライドは相当高い。しかもトラウマが椿ほど大きくなく、その経歴を隠す気がない。そのため、椿よりも初対面では性格が悪いと思われやすい。

 ……実際に悪いけど。

 総会以降、椿への思いが報われたことで感情が天元突破している。人前になると態度がキツくなるが、椿と二人だけの時は……?

 積年の思いのため、それが演劇にも時たま現れてしまうのが玉に瑕。椿はそういうのが一番嫌いなんじゃないかな……?

 よく出てくるけど動かしづらい人。



 如月雪尚(きさらぎ ゆきなお) New!

 紅葉高校の二年生。部長。紅葉は偏差値が高い進学校であるため、三年生になるときに引退する。この一年が勝負である。元々別の作品のキャラクターの関係者。actの紆余曲折さを感じさせると、作者の中でもっぱらの噂。

 実はactの前日譚(ゼロ年代に産まれて)にも関わってくる人。その時は兄がめちゃくちゃ冷たかったのに、本編(act)ではめちゃくちゃ優しくなっていて困惑している。何があったのかは頑なに語らない兄に対して反抗しないのは、ひとえに雪尚の人格によるもの。


 如月秋(きさらぎ しゅう)

 雪尚の兄。車椅子や、杖をついて歩いている。穏やかで、あるものをあるがままに受け入れる度量の広い人物。雪尚曰く、昔は全然変わっていて、この世の全てが憎いペシミストが、ひと夏の経験(激重)で悟りへ至った僧侶に変わったレベル。


 白峰絵里子(しらみね えりこ)

 如月秋の妻。編集者の仕事をしている。快活で行動的。元はジャーナリスト。

 秋同様、色々あった人。実は畠山とは同期で、割としっかりとした過去がある人。


 向井義久(むかい よしひさ)

 青葉北高校の二年生で部長。髪も校則に従う、普通という言葉が一番当てはまるタイプ。こういったキャラクターは作者は好き。彼のメイン回を書きたいけどプロットのどこにもない。しかも書いてしまうと普通ではなくなってしまう。ジレンマ。

 メイン回を2章で書き、方向性が定まったキャラクター。調停する演出家としての才能と、競い合いたいという自我を見せた。それが県予選に、どのように響くか。


 吉岡京子(よしおか きょうこ)

 青葉北の一年生。スタッフ志望。部内にも慣れていないのに総会に連れてこられて困惑している。青葉北は普通の学校という認識。


 朝霧優香(あさぎり ゆうか)

 紅葉の新入生。初心者。やる気は十分のいい子。経験不足は学ぶ姿勢でカバー。伸びて欲しい。


 田城康生(たしろ こうき)

 紅葉高校2年。少し長めの髪をポニーテールにしている優男。中身は楠の女装姿にご執心の残念な人。演技力は間違いない。間違いないからこそ、欠点がデカすぎる。


 孔井明奈(あない あきな)

 紫電学院1年生。中高一貫校で、中学時代から高校演劇部に関わっていたイレギュラー。常に車椅子で、扇子を持つ知力100軍師。演出力は見事で、七星の三連覇を阻止して全国優勝を成し遂げた。それなりにお嬢様で、恭しくせず対等に向かってくる楠には興味を持っている。楠は喧嘩を売ったとしか考えてないが。


 政宗(まさむね)

 孔井のお付き。どう見てもカタギじゃない。


 青柳政修(あおやぎ せいしゅう)

 孔井の付き人。データベース。孔井の聞きたい情報の全てを入力し、希望に合わせて出力する。


 片桐天音(かたぎり あまね)

 王城翔平の劇団アンパイアの看板女優。長くも美しい黒髪が特徴。仲間意識の強い、カッコイイ女性。喋り方は男性より。「よろしく頼むよ。千尋くん」 「友人の火事場に、駆けつけない者など居ないよ」


 サイモン

 劇団アンパイアの男性俳優。常に芝居がかった口調。テレビにも出る売れっ子俳優だが、友を大事にする好漢。「我が友千尋よ。このサイモンが来た!」

 本名は上月柴門(こうづき しもん)

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