怪し、夢魔の夢を叶えましょうか、夏休み編12話
怪し、夢魔の夢を叶えましょうか、、
夏休み編、、12、、
春菜の妖怪巡りの旅が終わり、、夢夢達は、
怪しの間の、、壁の渦から出て来た、、
「あ~、、満足、、これぞ日本全国の旅だわ、、、」
そんな、春菜と違って、美波と由美は、、、
「え~、旅だったら、もっと有名な観光地の方が良いのに、、それも、ただで行けるのよ、、、」
「ああ~、、沖縄の海よ、、、泳ぎたかったわ、、、」
すると、春菜が、、、
「あっ、、、由美、美波、、私達、まだ海には行ってないから、、改めて沖縄の海に海水浴に行けば良いじゃない、、」
由美や美波は、目を輝かして、、、
「そうね、、近場の海じゃつまらないわ、、どうせ、海に行くなら、きれいな海が良いわよ、、、」
「もうすぐ夏休みも終わるから、急いだ方がいいわよ、、、」
夢夢は、ドキッとした、、、、
すると、春菜が、座敷わらしに、、、、
「座敷わらしさん、、また、霊道の迷宮で、沖縄の海に連れて行ってくれないかな」
「ええ、、大丈夫ですよ、、いつでもいいですよ、、」
焔は、心配そうに、、、
「座敷わらし、、簡単に言うな、、あれだけ迷っておいて、、、夢夢ちゃん、心配だから焔も一緒に行くわよ」
「えっ、、焔ちゃん、、まだ正式に決まった訳じゃないのよ、、、」
すると、美波が、、、
「夢夢ちゃん、、沖縄の海に行くのは、決定よ、、、もう、夏休みは1週間しかないから早い方が良いわね、、、」
由美は心配そうに、、、
「海に行くのに、夢夢の家に集合はまずいわよね、、」
「そうだよ、、お母さんが不審に思うもの、長い時間私達が消えたら、怪しむはずよ」
美波が、夢夢に、、、
「また、今回みたいに、千年扉を使って時間を止めれば怪しまれないわよ」
由美が、美波に、、、
「美波、、時間を止めたら、他の人は動かないわよ、、ただ泳ぐだけなら良いけど、それじゃつまらないでしょう」
「夢夢は、、、その方が良いのに、、」
美波は、夢夢の言葉は無視した
「そうね、、美味しいものとかも食べたいし、せっかく沖縄に行くんだから、沖縄を満喫したいわ、、、千年扉は無理か、じゃあ、沖縄の海は、ダメね、、」
夢夢は、ニコッと笑って、、、
「じゃあ、、今回、海に行くのは、中止ってことで、、、」
すると、焔が、、、
「えっ、、何で悩むの、、海に行くと言って出かけて、、家の外から霊道を使って、怪しの間に戻ってから行けば、怪しまれないわよ、、帰りも同じ手を使えば良いのよ」
春菜は、不思議に思った、、、
「あっ、でも、焔ちゃんの霊道でも沖縄に行けるんじゃないの」
「春菜ちゃん、、霊道の術は、凄く妖力を使うのよ、、遠い所ほど消耗するの、、今回は座敷わらしの霊道の迷宮を使ったから、妖力がもったのよ、、帰って来れなかったら困るでしょう」
「じゃあ、、皆さん、決まったら、声かけしてください」
そう言うと、座敷わらしは、霊道の迷宮に戻った、、、、
夢夢達も、封印の間に戻り、、千年扉を使って時間を元に戻した、、、
しばらく、封印の間でおしゃべりをして、、
その後、、美波達は、夢夢に沖縄に行く日が決まったら、連絡すると言って、、帰って行った、、、
大広間、、、、
お母さんは、相変わらず、テレビドラマを見ていた、、、、
「あら、、夢夢、、美波ちゃん達、ずいぶん早く帰ったのね、、、」
「うん、、感想文、、思ったよりも、早く済んだから、、、」
お母さんは、心配そうに夢夢を見た、、
「もう、、夏休みも残り少ないのよ、、宿題は全部終わったの、、、」
「うん、、今年は大丈夫よ、、あっ、お母さん、、美波が、夏休みが終わる前に、最後に海に行かないかって、言ってた」
「大丈夫なの、、プールより、大勢の人がいるのよ、、、」
「、、、、また、、水着を着るんだよ、、大丈夫なわけ無いわよ、、、」
「まあ、、私はかわいいから、みんなが見るのねって、思えば良いのよ」
「、、、そう思えたら、、苦労しないわよ」
夢夢は、大好きなお風呂に入って、嫌な事は忘れようとした、、、
「あ~、、お母さん達の時は止まっていたけど、、夢夢達は、日本全国旅したのよ、、少し疲れたわ、、ゆっくり寝たい、、」
夢夢はお風呂に浸かると、、ふと、思いだした、、、
「また、、水着を着るんだよ、、嫌だな、、あ~、忘れようと思っていたのに、、、、」
夢夢は、、1時間もお風呂にいた、、、
夕食を軽く済ますと、、疲れたと言って自分の部屋に向かった、、、
疲れたはずの、夢夢だが、、ベッドに寝転がるといつもの様に、、スマホのゲームをした、、、
「テレビの大画面の方が良いけど、、寝るにはスマホで十分かな、、」
やはり、いつもの様に遅くまでゲームをした、夢夢であった、、
さあ、夏休み最後のイベント、沖縄の海で海水浴だ、、、
次の日の夕方頃、、、
お母さんと夢夢は相変わらず、大広間で録画していた深夜ドラマを見ていた、、
すると、、夢夢のスマホに着信が、、、
「あっ、、、美波だ、、」
「夢夢ちゃん、、今、大丈夫よね、、」
「どうして、大丈夫と言う設定なの、、夢夢だってたまに忙しい時があるのよ」
「じゃあ、忙しいの、、どうせ、ドラマとか見てるんでしょう」
「えっ、、美波、、夢夢の事、隠しカメラで盗撮とか、してないよね」
美波は、呆れた様子で、、、
「バカじゃないの、、夢夢のやりそうな事は全て、わかるわよ、、、」
夢夢は思った、、、
「お母さんも、ほとんど夢夢と同じ行動をしてるけど、、、」
「夢夢、、本題を忘れるところだったわよ」
「ええと、、、何、、」
「もう、、夏休み最後のイベント、沖縄の海で泳ぐ事よ、、」
夢夢は小さな声で呟いた、、、
「、、、、忘れたかと思っていたのに、、」
「何か、言った、、」
「うんん、、言わないよ、、」
「明日、朝、9時に決行よ、この間焔ちゃんが、言ったとおりに行動を起こすわよ」
「、、、、、わかった、、、」
「時間厳守ね、、沖縄の海を満喫するのよ、遅れたらダメなのよ」
「、、、たぶん、、、大丈夫だと思う」
美波の電話が終わるとお母さんが、、
「夢夢、、美波ちゃんなの、、何かするの」
「この間、話した、海水浴の件だよ、、、明日、朝早くに行くって、、9時集合だって」
「まあ、、夏休み最後だから、、楽しんでくれば良いじゃない、、、」
「、、、、絶対、、楽しめない、、」
お母さんは、ニコッと笑って、、、
「水着はどうするの、、ビキニかしら、、もっとかわいいのがあるのよ、、、」
「やだ、、、この間の水着でいい、、パーカーも、、絶対、ビキニはイヤだ、、」
お母さんは、心配そうに、、
「明日、9時なら、遅くても8時には起きないと、、でも近くの海まで電車で1時以上かかるのよ、9時じゃ、、、遅くない」
「良いの、、、水着を着ている時間が短い方が、、、」
夢夢は、、早めにお風呂に入ると、軽い夕食を食べ、、自分の部屋に行った、、
「責任重大だわ、、朝、起きたら準備して、焔と一緒に家から出て、、霊道で、怪しの間に戻って、、座敷わらしの霊道の迷宮で沖縄に行くと、、、ああ、、面倒くさい、、」
夢夢は、考えた、、、
「焔は、直接、霊道を作って行ったら、遠いほど、妖力を使うから座敷わらしの霊道の迷宮を使うらしいけど、、如月のおばちゃん、何回も外国から霊道で来るけど、、ドンだけの妖力なの、、本当に化け物ね、、」
夢夢は、珍しく、、スマホのゲームを短い時間でやめて、、寝ることにした、、、
次の日の朝、、、
夢夢は、8時に起きて、準備して、、キッチンに向かった、、、
「あら、、本当に起きたわ、、珍しい」
「お母さん、、佐藤のおばあちゃん、、おはよう、、、」
「はい、、夢夢お嬢様、、おはようございます、、今日は海水浴ですか、、お天気良くて良かったですね、、、」
「うん、、、」
夢夢は思った、、、
「あっ、そうだ、、沖縄の天気が悪いなら、今日の海水浴は中止だわ、、、ええと、沖縄の天気は、、、、あ~、、快晴だわ、、ダメだ、、、決行だよ、、」
夢夢は、朝食を少しだけ食べて、、封印の間に向かった、、、
封印の間の扉を開けると、、焔がもう待っていた、、、
「あっ、、焔ちゃん、、早いね、、」
「うん、、夢夢ちゃん、、あまり嬉しく無さそうね、、、、」
「、、、、だって水着を男の人がいるところで着るんだよ、、ただでさえ、見られるのイヤなのに、、、」
「今日は、焔も変身して、姿を見せるわよ、、あっ、座敷わらしも変身して、海を満喫するって言ってたよ」
「そうなの、、少しは気がまぎれるかも」
9時近くになったので、、夢夢と焔は、お母さんに見送られると、、門に向かった、、
まあ、焔はお母さんには見えない、、、
門の外には、、もう、美波達が、待っていた
「えっ、、珍しい、、夢夢がインターホン鳴らす前に、出て来たわ、、、」
「失礼だよ、、美波、、夢夢だってたまには早起きするんだから、、、」
「はいはい、、早く、沖縄に行くわよ」
焔が霊道を作ると、、夢夢達は、、霊道に入った、、、
増える、、仲間達、、、、
怪しの間、、、
怪しの間に、夢夢達は現れた、、、そこにはもう、座敷わらしと、山童がいた、、
「あっ、、、ご主人様、、皆様、、お待ちしていました」
「あっ、、、座敷わらし、えっ、山童までいるわ、、よろしくね」
「山童、、お前もか、、大人数だな、、」
春菜は山童にニコッと笑って、、
「山童さん、、おはよう、、よろしくね」
「ああ、、春菜さん、、沖縄の海、楽しみです、、、」
夢夢達は、壁の渦巻く、霊道の迷宮に入った、、、
「さあ、、行きますよ、、沖縄の海へ」
「座敷わらし、、この間行ったからわかるよね、、出口、、、」
「えっ、、焔様が、、案内するんじゃないのですか、、、」
「、、、、わかったわよ、、、まったく、」
焔は妖術で、、沖縄の海へ、つながる出口を作った、、、
「ねえ、、焔、、いきなり空間から、夢夢達が現れたら変じゃない、、」
「夢夢ちゃん、、大丈夫だよ、、みんなの姿はとりあえず、、見えないようにするから、、私や座敷わらし、山童が変身して、誰も見ないところで姿を見せるわよ」
「うん、、わかった、、」
霊道の、出口を出ると、、目の前に沖縄のきれいな海が広がった、、、
夢夢達は、、建物の陰に隠れると、、姿を現した、、、
「あっ、、、座敷わらしさんと、山童さん、この間のスイーツフェスの時の男の子になったわ、、、」
「えっ、、、、あなた、、焔ちゃんなの、、小さな女の子になると思ったのに、、私達より、お姉さんじゃない、、それに、きれいよ、、スタイルだって良いし、、」
「だって、、焔は、もう、2千年も生きているのよ、、、保護者がいた方が良いでしょう、、、、本当はこっちの方が本物なのよ」
すると、、座敷わらしと、山童が、、、
「あの~、、皆さま、、今日は座敷わらしが全てお金を払いますので、、沖縄の海を満喫して下さい、、」
「ずるいぞ、、座敷わらし、、財宝見つけたのは山童だぞ、、」
春菜は、ニコッと笑って、、、
「山童さん、、座敷わらしさん、ありがとうね、、、けっこう夏休みお金を使ったから、あまり持って来てないの、、、」
「由美もだよ、、ありがとう、、」
「エヘヘ、、美波も、あまり無いから、我慢しようと思ったわ、、、」
夢夢は思った、、、
「夢夢に言ってくれたら、、おじいちゃんのブラックカード、、使ったのに、、まあ、ルーナおばあちゃんと、、お母さんのおじいちゃん、おばあちゃんからもらった、、お金を少しだけ持って来たけど、、50万円で足りるのかな、、」
夢夢の金銭感覚は、崩壊していた
夢夢達は、、けっこうきれいな、、海の家で、水着に着替えてテーブル席に着くと、周りの人達はざわついた、、
「えっ、、あのテーブル席の、、女の子達、芸能人なのか、、みんな、美人だぞ、」
「ねえ、、あそこの女の子達、、凄く、かわいくない、、女の私達が見ても、、レベルが高いわ、、」
「うわ~、、みんな、モデルか、、特に、あのお姉さん、美人だ、、」
「おい、、その隣の女の子見ろよ、、まるで天使みたいだ、、、」
「まただ、、、イヤだな、、、」
夢夢は、、パーカーで顔を隠した、、、
「夢夢ちゃん、、そろそろパーカー脱いで泳ぎに行くわよ、、、」
「、、、、うん、、、」
夢夢達は、、、、少ししたら、泳ぎに行った、、、
焔だけは、、それを見ていた、、、
「私は、、夢夢ちゃんのボディーガードよ、、夢夢ちゃんに何かあったら、如月様に怒られるどころじゃ無いわ、、この世だって滅ぼし兼ねないわよ」
焔は、緊張してみんなを見ていた、、、
羽目をはずしすぎな、如月、、
すると、、、焔の横に、、急に、如月が現れた、、、
「え~、、如月様、、どうしてここに、、、あっ、、、水着まで着ている、、」
「ずるいよ、、焔、、なぜ私に言わないの、、こんな楽しそうな事、、、」
「、、、えっ、、忙しいと思いまして」
そこに、泳いでいた、夢夢達が帰って来た
「あっ、、、如月のおばちゃん、、来てたの、、、」
すると、美波達が、、、
「夢夢ちゃん、、如月のお姉さんでしょう」
「わあ~、、如月のお姉さん、、ビキニだ、凄いスタイルだわ、、きれいだし、、モデルみたい、、」
「本当に、、焔ちゃんとは違う美人ね、、」
山童は、青ざめて、、座敷わらしに聞いた
「おい、座敷わらし、、あれって、まさか如月様じゃないよな、、、」
「その、、如月様だよ、、、鶴瓶みたいに、へまをやるなよ、、一発で消されるぞ」
「でも、、ご主人様、、如月様をおばちゃんとか、言ってなかったか、、、」
「ご主人様は、特別だ、、春樹様だって、如月様と呼んでいるんだぞ、、晴明様だって如月様と呼んでいたらしいぞ、、」
「ご主人様は、、何者なんだ、、」
「とにかく、ご主人様、夢夢様には、失礼の無いようにしないと、何かあったら、如月様が、この世まで滅ぼしかねないぞ」
「わかったぞ、、、」
如月の姿を見た、、周りの人達はまた、ざわついた、、
「おい、見ろよ、、あそこのテーブル、、また凄いスタイルの良い美人が増えたぞ、、テレビ撮影でもしてるのか、、」
「あの、冴えない、男の子達は、仲間か、、良いな、きれいな女の子達といれて、、」
「本当だよ、、うらやましい、、ああ、、、お友達になりたい、、」
夢夢達は、、海の幸や、美味しいものを食べていた、、、、
「さあさあ、、ご主人様、何でも食べて下さい、、全部、払いますから」
「ほお~、、座敷わらし、、財宝でも見つけたか、、」
「はい、、如月様も、何か食べますか」
「じゃあ、、沖縄の美味しいお酒を、、」
「如月様、、夢夢ちゃんの事を、見守りに来たのでは、、」
「そうだよ、、、これっぽちのお酒で酔えるか、、大丈夫よ、、」
「もう、、好き勝手して、、自分が楽しみたいのね、、、」
そんな事は、関係なく、、如月は、、、お酒を大きなグラスで飲んでいた、、、
「えっ、、如月お姉さん、、泳がないのですか、、、」
「後でね、、、」
「如月のお姉さん、、お酒を飲んで大丈夫なの、、、泡盛って度数がきついのよ」
「あっ、由美ちゃん、、これぐらいはお水と同じよ、、、」
夢夢達は、、また、泳ぎに行った、、、
如月と、焔はまた、留守番していた
如月は、もう、、5杯目の泡盛を飲んでいた、、
「これ、薄くない、、全然酔わないけど、6杯目いくかな、、」
「如月様、、蟒蛇(うわばみ)つているらしいけど、、如月様は、龍よね、、、もう、いい加減にして下さい、、夢夢ちゃん達に何かあったら知りませんよ」
「大丈夫だよ、、あの子は強いよ、、そんな事があったら、私が全て滅ぼすわよ」
「、、、まあ、わかっていますけど、、」
夢夢達は、泳ぎ疲れて、また海の家で、ゆっくりしていた、、、
「あ~、、如月のおばちゃん、、また飲んでる、、ダメじゃない、、」
「夢夢ちゃん、、これはお水だよ、、酔ってないから、、、」
「如月様、、ウソはいけませんよ、、、」
、、、焔は、釘を刺す様にチクリと言った
「本当に水の様に、酔わないから、、水だよ、、、」
「もう、如月のおばちゃん、、体を壊すわよ、、心配だからね」
「あ~、、やっぱり夢夢ちゃんはかわいいわ、、私の事を思っているのね」、、如月は夢夢に寄り添った、、
「如月おばちゃん、、やっぱりお酒臭いよ」
「もう、、夢夢ちゃん、、すりすり、しちゃおうかな」、、、如月は、夢夢を抱きしめた
「如月様、、羽目をはずしすぎですよ」
沖縄の海で起きた事故、、、
その時の、浜の方で人だかりと、、大勢の人の叫び声が、、、
夢夢達は、大勢の人がいる、浜の方に急いで向かった、、、
大勢の人の、中心にずぶ濡れの洋服を着た女の人が、、泣きながら訴えていた、、
美波が、近くの女の人に、何が起きたか聞いた、、、「、、お姉さん、、何があったんですか、、」
「どうも、、沖の方で、ボートが事故に遭い、乗ってた人が、海に放り出されたみたいよ、、あの、女性は、近くの船に助けられたけど、旦那さんと女の子が、まだで、海上自衛隊に連絡したけど見つからないそうよ」
「え~、、かわいそう、、焔ちゃん、どうにかならないの」
「焔ちゃん、、不自然な事はだめよ」、、由美は、心配そうに言った、、
「、、、目立たない様に、探すのか、、難しいわね」
するとほろ酔いの、如月が、、「焔、、私がモーゼの様に、、海を2つに割ろうか、、その方が探しやすいぞ、、それともここらの海水を消滅させるか、、」
焔は怒って、、、「如月様は、由美ちゃんの言った事を聞きましたか」
春菜も、、、「ダメだよ、、如月のお姉さん、、そんな事をしたら、トップニュースだよ、、大騒ぎだよ、、」
「、、、面倒くさいな、、大昔は崇められたのに、、」
「え~、、如月のお姉さん、、いつの話しなの、、」
「あっ、、、春菜ちゃん、、如月様は酔っぱらっているから気にしないで、、」、、思わず焔はごまかした、、
すると、如月がポツンと呟いた、、、「海で、人を探すななら水龍や大鯰に頼めば良いだろう、、姿も消せるし、、」
「でも、、勝手に行方不明の人が現れたら、おかしいでしょう、、如月様、、」
「あああああ、面倒くさい、、じゃあどうすれば良いんだ、、」
すると、山童が手を上げて、、、「ええと、如月様、焔様、、私は河童の親戚みたいな者で泳ぐのは得意です、、水龍や大鯰が見つけたら私が浜まで連れて来ます」
焔は、夢夢を見ると、、、「夢夢ちゃん、、式神の水龍と大鯰を呼んで、命令して」
「うん、、わかった、、」
美波達、3人も、、「夢夢ちゃん、、お願いね、、早く助けないと」
夢夢は静かに目を閉じると、、、「式神、、水龍、、大鯰、、みんなに見えないように、現れて、、、」
すぐに、浜近くの海に、水龍と大鯰が現れたが、夢夢達、以外の人には見えないため誰も驚かなかった、、、「ねえ、、水龍、大鯰、この近くの海に流されている人を見つけて、山童に教えて、、」
水龍と大鯰は、海に潜り、人探しを始めた、、山童もすぐに、海に飛び込んで水龍達の後を追いかけた
浜では、女の人が泣き崩れいた、、美波達は、女の人を励ましていた、、周りの人達はいらだち始めた、、、
「おい、、海上自衛隊はまだ発見出来ないのか、、」
「何をやっているんだ、、、」
すると、20分経った頃、、水龍達が近くに現れ、、山童が、救命具着た、親子を連れて来た、、、
「おい、、あの、男の子が、2人を救助したみたいだぞ、、、」
大勢の人から歓声が上がり、、女の人は、浜に上がった2人に駆け寄り、涙を流して喜んでいた、、、
山童は、、みんなに囲まれて、照れ臭そうに、祝福をうけていた、、、夢夢が、水龍と大鯰にお礼を言うと、、水龍達は喜んで沖の方に帰って行った、、、
「夢夢、、やったね、、おかしな事にならずに解決出来たね、、」、、、美波達はニコッと笑って言った、、
山童は女の人達からも、お礼を言われたが、、これ以上事が大きくなるとまずいと思い、、急いで海の家に戻ると、、「これ以上事が大きくなると困るから帰ろうか」、、と焔が言うと、、、
美波達は、、、「え~、、焔ちゃん、まだ沖縄の土産物買ってないよ、、」
「じゃあ、、着替えて、市内で急いでお土産買って帰るわよ、、」
夢夢達は、急いでシャワーを浴びると着替えて、、人目の無い場所に来ると、、「じゃあ、座敷わらし、、霊道を開いて市内に行くわよ、、、」
すると、如月が、、、「焔、、面倒くさいから、、私が人目に付かない場所に転移させるわよ、、、」
「え~、、如月のお姉さん、そんな術も使えるの、、、」、、、また、美波達は驚いて聞いた、、、
すると、焔が、、、「如月様は、何でも有りなのよ、、驚く事ばかりよ、、」、、と、呆れながら言った
如月が、遠くを見つめ、、、「よし、、ここなら人目に付かないし、街まですぐだし、、行くよ、、」、、、如月が、術を唱えると、、夢夢達は、一瞬で、沖縄の市内に着いた、、
「わあ~、、霊道と違って、一瞬で着いたわ、、如月のお姉さん凄い、、」
「、、、こんなの、誰でも出来るでしょう」
「出来ません、、」、、、焔は、大きな声で言った、、、
夢夢、、沖縄より帰る、、、、
夢夢達は、、市内で、お土産をいっぱい買った、、、もちろん座敷わらしのおごりで、
、、、、やっぱり市内でも夢夢達は浮いていた、、「わあ~、あの女の子達はかわいい、、お姉さん2人も美人だし、、芸能人なのかな」
「かわいい、、、モデルかな、、」
美波達は、そんな事は無視して買い物を続けた、、、如月も、、、こっそりと泡盛を10本も買った、、、
「如月様、、それ、1人で飲むつもりですか、、、」、、、焔は、呆れた顔で聞いた
「えっ、、、焔、違うよ、、春樹とルーナに、、お土産だよ、、」
夢夢が、、、「あれ、おじいちゃんもルーナおばあちゃんもお酒飲まないよ、、」
「あれ、、そうだったわね、、まあ、買ったからしょうがないわね」、、、如月は、気まずいと思って笑ってごまかした、、、
「、、、、如月様は、、、」
買い物が終わると、、みんな満足げにしていた、、、「じゃあ、、夢夢ちゃん、、帰ろうか、、、」
「うん、、美波達も良いかな、、」
「良いよ、、もう、全部やったし、、満足だよ、、、」、、3人は、ニコッと笑って言った
焔が、座敷わらしに、霊道を開くようにと言うと、、如月が、、「面倒くさいだろ、いきなり現れるのは不味いと、姿を消したりするのは、、どれ、私が、春樹のお屋敷の近くで誰かの気配や防犯カメラのない場所に瞬間移動させるよ」
「え~、、如月のお姉さん、霊道を使わなくても、移動が出来るの」、、美波がそう言うと春菜や由美も、尊敬の目で如月を見ていた
「簡単だよ、、ほら、全員、私の近くに来てちょうだい、、」、、、全員、如月の側に来ると、、如月が、、妖術を唱えた、、「妖術次元移動、、春樹のお屋敷の近くだ、、」
次の瞬間、、全員、その場から消えた、、、
夢夢のお屋敷の近く、、、
夢夢達は、現れた、、如月が言った様に、周りに人影はなく、、、「うわ~、、、如月のおばちゃん、、こんなに離れても、感知出来るんだ、、凄いね、、」、、夢夢は驚いて聞いた、、、
「夢夢ちゃん、、こんなの簡単よ、、夢夢ちゃんも、出来るよ、、」
「しっ、、如月様、、余り羽目をはずし過ぎですよ、、、」、、如月は、美波ちゃん達もいたのかと思い、、「ああ、、美波ちゃん達、、私だから出来るのよ、、勘違いしないで高等な妖術なんだから、、」
美波達は、、ポカンとしていた、、、
「確か、、、夢夢も出来ると言ってなかった、、、」
「、、、無理よね、、夢夢は、、、」
「あたりまえよ、、、出来るわけないじゃない、、女子高生なんだから、、、、」
「、、、、そうよ、、夢夢は普通の女子高生だもの、、、如月のおばちゃん、冗談よね」
「、、、そうだよ、、、めんどうくさいな、、今時は、、昔は崇められるだけなのに、、、言い訳しないといけないの」、、、如月は不満そうな顔をしていた、、、
少しだけ会話をすると、美波達は今回の沖縄でのバケーションを満足したようで、ニコニコと笑って帰って行った、、、
夢夢が屋敷の前に着くと、、
「じゃあ、夢夢ちゃん、私は春樹達のところに帰るわね、、」、、「あっ、如月のおばちゃん、おじいちゃんとルーナおばあちゃんによろしく言ってね、、」、、、「はいはい、、またね、夢夢ちゃん」、、、そう言うと如月は消えた、、、
すると、、、座敷わらしと山童も、、「じゃあ、ご主人様、、おいら達も、迷路の霊道に戻ります、、私は霊道で、遠野の山奥に帰ります、、」
「あっ、座敷わらし、お金、ごめんね、、」
「いえいえ、、おいらは使い道が無いから」
「山童も、、人助けありがとうね、、」
「いえいえ、、ご主人様、、また、お誘いください、、」、、そう言うと座敷わらしと山童も、消えた、、、
「夢夢ちゃん、、みんな、いなくなったね、、静かだわ、、焔もホッとしたわ」、、、そう言うと焔は、いつもの格好に戻った、、、「さあ、夢夢ちゃん、お屋敷に帰ろうか、、、」、、、「うん、、、」
夢夢と焔はお屋敷に、入って行った、、
玄関には、お母さんが待っていた、、もちろんお母さんには、焔は見えない、、
その後、焔は、封印の間に戻り、、夢夢は、大広間で、お母さんにお土産を渡すと、お母さんは、怪訝そうな顔をした、、「えっ、、海水浴に行ったのに、、どうして、お土産が、沖縄の物なの、、」
夢夢は、まずいと思い、、「あっ、、帰り道で沖縄フェスをやっていたからついでに買ったのよ、、」、、、「そうなの、、」、さすがに沖縄の海を満喫したとは思わない、お母さんであった、、
こうして、、夢夢達の、高校一年の夏休みは終わった、、、
END
「あっ、、、また、秋冬編が、始まるよ」
怪し、夢魔の夢を叶えましょうか、夏休み編 川崎ヒロト @hajimehiroto
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