怪し、夢魔の夢を叶えましょうか、夏休み編11話
怪し、夢魔の夢を叶えましょうか、、
夏休み編、11、、
スイーツ、フェスの帰り道、、
「あ~、、お腹いっぱい、、、夢夢はもう、ご飯はいらない、、、」
春菜は、夢夢を見ると、、、
「え~、あれだけで良いの、、春菜はまだまだ食べれるわよ」
「うん、、由美もそうかな、、ご飯はまた別だから、、」
「夢夢ちゃん、、私達、まだ若いのよ、すぐにお腹が空くわよ」
夢夢は驚いた顔で、、言った、、
「え~、、、何で、そんなに食べれるの」
「育ち盛りだからでしょう、、夢夢もちゃんと食べないと、、」
「ええと、、今、ダイエット中、だから」
春菜は、怒って、、夢夢に、、、
「夢夢ちゃん、それ嫌味に聞こえるよ、そんなに良いスタイルで、何がダイエットなの」
「そうよ、、夢夢がダイエットなら、私達はもっと痩せないといけないわよ」
「だって、、お腹が空かないもん、、」
話をしながら、歩いていると、夢夢の家に着いた、、、
「あっ、、美波、由美、春菜、、じゃあ、またね、、、」
「じゃあね、、、また連絡するわ」
「えっ、、何か約束したかな、、、」
「いろいろとやる事が、あるでしょう、、、どれが良い、、」
「、、、、、」
夢夢は、みんなと別れると、、門を開け、、屋敷の中に入った、、、
母屋の玄関を開けて、大広間に向かうと
大広間では、お母さんが相変わらずテレビを見ていた、、
「あ~、またテレビを見ている、、」
「ドラマじゃないわよ、、情報番組よ、、ねえ、さっき、夢夢達が行ってたあのスイーツフェスの映像が流れていたわよ」
「えっ、、そうなの、、」
お母さんは、心配そうに夢夢を見た、、、
「大きな公園なのに、、大勢の人で溢れていたわよ、、夢夢、、大丈夫なの」
「うん、、また、ジロジロ見られたけど、、美波達がいたから大丈夫だよ、、、そう言えばお母さん、隣にいたお姉さん達がスリに
お財布を盗まれたのよ、、、」
お母さんは、驚いた様子で、、、
「まあ、、かわいそうね、、、」
「あっ、、でも、スリはすぐに捕まって、お財布はお姉さん達に戻ったわよ」
「そうなの、、運が良かったのね、、」
「悪い事をすると、天罰が下るのよ、、」
「また、あなたは、年寄りみたいに天罰だなんて、、変な子ね、、、」
夢夢は思った、、、
「天罰だよ、、、山童が、妖術、青天の霹靂を使ったんだから、、、」
夢夢は、お母さんに、、、
「お母さん、、公園は大勢の人がいたし、暑かったから、お風呂に入るわよ、、」
「良いわよ、、ゆっくり入りなさい、、」
夢夢は、、着替えを持って、お風呂に向かった、、、
お風呂、、、
「お腹、いっぱいだわ、、晩ごはん食べれるかな、、いらないって言ったら、、またお母さん怒るだろうな、、、」
「お風呂、、長く入ったら、お腹が空くのかな、、、そんな事ないか、、、」
夢夢は1時間も、お風呂に入っていた、、
お風呂が済むと、、キッチンにいた、、
すると、お母さんが、、、
「このお屋敷も、古い造りだから、、私は、ダイニングキッチンやリビングの方が、良いのに、、」
「お母さん、、このお屋敷のキッチン、とんでもなく広いよ、、、」
「まあね、、リビングぐらい広いけど、、、30畳もあるキッチンなんておかしいわよ」
お母さんは、もっとおかしいと、、、
「だって、いつも一緒にテレビを見ている、大広間なんか、100畳もあるのよ、、、、宴会場じゃないから、、お掃除だけで大変よ、、」
「おじいちゃんの東北おばあちゃんの家も大きなお屋敷だったでしょう、、、」
お母さんは、夢夢に、、
「確かに、お父さんも言ってたけど、夢夢、そんな田舎と違うのよ、固定資産税だって凄く高いはずよ、、このお屋敷、、敷地だけで3000坪は、あるのよ、、、」
夢夢はお母さんに、聞いた、、、
「えっ、、じゃあ、いくら払っているの、」
「知らないわよ、、おじいちゃんが払っているから、、、」
夢夢は呆れて、、、
「じゃあ、、文句は言えないでしょう」
「そうだけど、、お母さんば、もっと、今風のお家が良いわよ、、、無駄に広くて、手入れとかお金がかかるのよ、、、もう、大変なんだから、、、」
夢夢は、疑問に思った、、、
「へえ~、維持費って高いの、たまに、業者が来てるけど、、、、じゃあ、、、いくらかかるの、、、」
「えっ、、知らないわよ、それもおじいちゃんの銀行口座から落ちるから、、、」
「、、、、お母さん、、よく、文句が言えるわね、、、」
「文句じゃないわ、、、ええと、、、そうだ、要望よ、、、」
「夢夢は、このお屋敷、好きだよ」
「夢夢、、あなた、変わっているわね、、、あっ、、夢夢、お父さんは今日は遅いみたいよ、もう晩ごはん食べてね、、、」
夢夢は、、イヤそうな顔をして、、、
「えっ、、スイーツ、フェスでたくさん食べたから、お腹いっぱいだよ、、、、」
「ダメよ、、もう、甘いものは別腹よ、、、ちゃんと、食べてね、、」
「美波達も、そう言ってたけど、、じゃあ、少しだけ食べるから、、」
夢夢は夕食を少しだけ、食べると、、部屋に戻った、、、
「ああ~、何も予定が無いって素晴らしいわ、、誰も、夢夢のする事の邪魔はしないのよ、、、最高だわ、、、、」
夢夢は、スマホを開くと、、、
「これからは、、夢夢だけの時間よ、、、、ゲーム、、、ゲーム三昧よ、、、、、あっ
、オタクじゃないからね、、、普通のゲーム好きの女の子だからね、、、、みんな、、、勘違いしないでよ、、、」
夢夢は、、朝方、、、、までゲームをやっていた、、、
夢夢はオタクだろう、、、
「違うわ、、ゲーム好きのかわいい女の子だよ、、、あっ、お母さんの口癖と同じだわ、お母さんと一緒はイヤだな」
春菜の夢、叶えましょうか
次の日の朝、、、
珍しく、朝早く、夢夢は起きていた、、、
夢夢が、、、キッチンに行くと、お母さんと佐藤のおばあちゃんは驚いていた、、、
「え~、、今日は、地震でも起きるの、、、この世の終わりじゃないよね」
「奥さま、、身の回りの大切な物はまとめないと、、ダメですよ、、、」
夢夢は、キョトンとして、、、
「お母さんも、佐藤のおばあちゃんも、何を言っているの、、、」
「あなた、、、夢夢よね、、、」
「奥さま、、見た目は似ていますが、気をつけて下さい」
「そうよね、、、佐藤のおばあちゃん、、、あなた、、、何者なの、、」
夢夢は、呆れて、、
「もう、、お母さんも、佐藤のおばあちゃんも、、夢夢だよ、、ふざけないでよ、、」
お母さんと佐藤のおばあちゃんはニコッと笑って、、、
「あ~あ、、おもしろい、、夢夢が珍しい事をするからよ、、まだ8時なのよ、、」
「学校に行く時は、いつもこの時間より早く起きているじゃない」
お母さんは、呆れた顔で、、、
「あら、、夏休みの間、この時間に起きた事は1回も無いでしょう」
「え~、、あるでしょう、、たぶん、、」
夢夢は、朝食を少しだけ食べると、さっさと、大広間に向かった、、
夢夢が、大広間でテレビを見ていたら、、
夢夢のスマホに着信が、、、
「えっ、、誰、、こんな朝早くに、、、、あっ、、、春菜だ、、、」
「春菜、、、、どうしたの、、大丈夫、、、何か事件なの、、」
「あっ、、、、起きてた、、ダメ元でかけたのに、、、珍しい、、」
「、、、、、お母さんと同じ事を言っている、、、春菜、、、何、、」
春菜は言いにくそうに、、、
「あの~、、今、夏休みじゃない、、」
「うん、、そうだけど、、、」
「ほら、、長い休みだと、どこかに行きたいじゃない、、、」
「えっ、、いっぱい行った様な、気がするけど、、カラオケも、プールも、スイーツ巡りも、行ったじゃない、、、」
春菜は言いにくそうに小さな声で、、、
「そんな近くじゃなくて、、例えば旅行とか、、遠い所よ、、、」
「え~、、、夢夢は電車とかバスは無理だよ、、男の人がいっぱいいるから、」
「、、、、知ってるわよ、、」
「、、じゃあ、、あきらめたの、、、」
「ほら、、昨日のスイーツフェスで、座敷わらしが言ってたじゃない、、霊道を使えば、日本全国、どこでも行けるって、、」
「霊道か、、、良いけど、、どこに行くの」
「日本全国、妖怪巡りよ、、遠野とか京都の大江山、後、鞍馬山とか境港に三好市、沖縄にもいるのよ、、、」
「え~、妖怪巡りなの、、春菜変わっているのね、、妖怪のどこが好きなの」
「今まで会った妖怪さん、全員優しいじゃない、、、見える様になったから会って見たいの、、、柳田国男や水木しげるの世界、巡りよ、、」
「ずいぶん詳しいわね、、じゃあ、、美波や由美はどうするの、、」
「大丈夫よ、、説得したから、、ただで旅行に行けるんだから、、行くって、喜んでいたわよ、、、」
「で、、、いつなの、、、」
「えへへ、、もう、夢夢の家に向かっているわよ、、夢夢は絶対イヤだと言わないって、美波が言うから、、、寝てたら起こすとも言ってたよ、、、」
「え~、、夢夢に断る権利は無いの」
すると、春菜のスマホから美波の声が、、
「夢夢ちゃん、、よろしくね、、後5分くらいで着くから、、お母さんに、説明してね」
「え~、、上手く言い訳出来るかな」
春菜の電話が終わると、夢夢はあわてて、、お母さんに、美波達が来る事と、、時間がかかるから蔵で、最後の宿題、、書物を見て感想文を書くから1~2時間は邪魔しないでと話した、、、
「2時間ぐらいで、妖怪巡りは終わるかな、まあ、早く済ませば良いか、、」
すぐに、美波達は、夢夢の家に来た、、、
大広間、、、
「えっ、、夢夢、お母さんに、ちゃんと説明したの、、すぐに行くから、お菓子や飲み物はいらないって、、、」
「美波、、怪しの間の霊道は、お母さんに内緒なのよ、、蔵で感想文を書くから2時間くらい邪魔しないでねって言ったわ」
春菜は、困って、、
「え~、、2時間じゃ、、何も出来ないよ、、全国各地だよ、、」
「だって、、あまり時間がかかったら、怪しまれるわよ、、、」
「そうか、、じゃあ、1~2ヶ所しかダメね、、、しょうがないわ、、」
美波達は、あわててお菓子や飲み物をいただくと、、すぐに、焔を呼びに行った
いざ、、妖怪巡りの旅、、、
封印の間、、、
夢夢の呼び声で、掛け軸から、焔が出てくると美波が、焔に春菜の願いの説明をした、、
「焔ちゃん、、2時間しかないから急いで」
「あ~あ、、春菜は時間をかけて、全部行きたかったわ、、」
すると、焔は不思議そうに、、、、
「えっ、、何で、千年扉を使わないの、、今の世界の時間が止まれば、何時間かかっても千年扉で戻れば、時間は進んでいないでしょう、、、」
「あ~、、そうだわ、、、夢夢ちゃんお願い千年扉に命令して、、、」
「そうね、、その方が、お母さんも怪しま無いわ、、でも、妖怪達も動かないんじゃないの、、、」
すると、焔はニコッと笑って、、、
「あれは、この世の者だけなのよ、、怪し達には影響は無いわよ、、動けるわよ」
「そうなの、、じゃあ良いわ、、」
「それに、あなた達が急に現れるのよ、千年扉は他の人には見えない所に現れるけど、霊道の出口はそんな機能は無いわよ、、他の人達が止まっている方が都合が良いでしょう」
「じゃあ、千年扉に入って、出口から出て怪しの間の霊道に行けば良いのね」
夢夢は妖気を上げて千年扉の入り口を触って命令した、、、
「千年扉、、この時代の今の時間の封印の間に連れて行って」
夢夢の体から、淡い光りが広がると、、千年扉の入り口が開き、、夢夢達が入ると、すぐに左の出口から夢夢達が出てきた、、、
「えっ、、これでもう、この世界の時間は止まっているの、、」
「不思議な、感覚ね、、愛ちゃん達の時も経験したけど、、、」
「さあ、、怪しの間に向かうわよ」
怪しの間、、、
夢夢が扉に触れると、扉は開いた、、
夢夢達は、怪しの間に入って、、すぐに、、
壁の渦の側に行くと、、、
焔が、大声で、、、
「ねえ、、座敷わらし、、いるの、、」
すると、すぐに壁の渦の中から、小さな男の子が現れた、、、
「あっ、焔様、、ご主人様とお友達の方、、御用ですか、、、」
「お前の霊道で、行きたい所があるそうだよ、、」
「どこですか、、、」
すると、春菜が、、、
「全国、妖怪巡りよ、、まずは遠野、次は京都、大江山、後、鞍馬山に境港に、三好市、沖縄にも行くかな」
「おお~、、春菜さん、、よくご存じで、、河童、カラス天狗、山童(やまわらわ)、、鬼に、、大天狗、児啼き爺(こなきじじい)、キジムナーですな、、、、あれ、境港に妖怪はいたかな、、、」
「えへへ、、アニメで有名なのよ、水木しげるロードがあるのよ、、」
由美は驚いて、、、
「本当に、、歴史だけじゃなくて、妖怪も好きだなんて、春菜、変わっているのね」
夢夢は思った、、、
「夢夢も詳しいけど、もっと変わっていると思われるから、黙っているわ、、」
すると、焔が、、
「春菜ちゃん、、まずはどこに行くの、、」
「うん、、やっぱり最初は遠野かな、、山童さんとまた、会いたいもの、、」
「春菜ちゃん、この間は、人間の格好をしていたけど、、今度は山童の本当の姿なのよ」
「あっ、、焔ちゃん、大丈夫よ、、妖怪図鑑で調べたから、、河童と変わらないわよ」
「そう、、じゃあ良いわ、、座敷わらし、遠野だって、、、」
座敷わらしは、怪しの間の壁の渦の前に立つと、、
「じゃあ、皆さん、、遠野に行きますよ」
夢夢達は、座敷わらしに付いて、迷宮の霊道に入って行った、、
迷宮の霊道の中、、、
「わあ~、、いつもの霊道より大きいし、複雑に枝分かれしているわ」
「この霊道は、いつまでも消えないんだ」
「さてと、、座敷わらし、近道で行ってね」
「ああ、、任せてください、、、ええと、、遠野の近道は、ここだったかな、、、」
しばらく、迷宮の霊道をウロウロすると、、
「座敷わらし、、まだか、、」
「ええと、、確か、ここを曲がって、、」
「ああ~もう、良い、あまり妖力は使いたくないのよ、今回は焔が出口を探すわ」
焔が、、妖術、空間の狭間を唱えると、、、
すぐに出口が開いた、、、
春名はやっぱり、自分達の格好が変わっているのに気ずいた、、
「焔ちゃん、、これも、千年扉の影響なの」
「そうよ、、靴だって履いているし、山奥が多いからそれなりの格好になっているでしょう、、、スカートじゃまずいでしょう、」
そこには、春菜がテレビの取材で見た、、遠野の河童が淵の光景が見えた、、、
「わあ~本物の河童が淵だ、、、あれ、、周りの観光客が、動いていないわ、、」
由美は呆れて、、
「春菜、、もう、、千年扉を使って来たのよ、、私達以外の時間が止まっているから、あたりまえでしょう」
すると、、焔が、、、
「さあ、、春菜ちゃん、、今度は妖怪達に会いに行くわよ」
「うん、、焔ちゃんよろしくお願いね、あっ、座敷わらしさん、よろしく、、」
遠野の山奥、、、、
夢夢達は、霊道の出口から出てきた
「ここね、、いかにも、妖怪がいそうな所ね、、、」
美波が、何気なしに、空を見ると、、、小さな黒い者が飛んでいた
「あれ、、変なカラスが、たくさん飛んでいるわよ、、」
「そうね、、変わったカラスね」
すると、焔が、、、
「美波ちゃん、由美ちゃん、以前見た、からす天狗よ、、」
「あんなにいるのに、誰も気がつかないの」
「だってみんなは、夢夢ちゃんや、私の影響で見えるけど、、他の人間には見えないのよ」
すると、そこに黒い影が近ずき、、、
「あっ、やっぱり、、焔様に、ご主人様、、後、お友達の方ですね、、、」
河童に似た、山童が2~3、立っていた、、
すると、春菜が、、、
「あ~、この声、山童さんね、、」
「あっ、春菜さん、、昨日はどうもありがとうございます、お土産、仲間にも美味しいスイーツを分けたら驚いていましたよ」
「山童さん、、河童さん達はいないの」
「あいつ達は、警戒してるんですよ」
すると、、夢夢が、空間ボックスから、何かを取り出した
「山童、、、これ河童にあげて、、家の庭で取れた新鮮な、キュウリよ、、」
「お~、、美しいキュウリですな、、河童達も喜ぶと思います」
すると、焔が、、座敷わらしに、、次はどこに行くのと聞いた、、、
「ええと、、、春菜さん、、どこですか」
「ええと、京都、大江山と、、鞍馬山よ、、、怖いけど、鬼と大天狗を見たいわ」
夢夢達は、山童にお別れを言って、霊道の迷宮に戻った、、、
ドタバタ、、霊道の旅、、、
霊道の迷宮に戻ると焔が、、、
「座敷わらし、、今度は京都、大江山と鞍馬山だよ、近道、わかるの、、、」
「ええと、、焔様、、お願いします、、」
「もう、、しょうがないわね、、、空間の狭間、、大江山、、」
草木が生い茂り、、いかにも、妖怪が出そうな場所に、夢夢達は現れた、、
「わあ~、、すごく高い場所ね、、あっ、遠くの方に京都が見えるわ」
「由美、、ずいぶん目が良いのね、、あれは、本当に京都なの、、美波はどっちかと言ったら、京都観光の方が良かったのに」
2人言葉を無視する様に、、春菜は、辺りを真剣に見た、、、
「えっ、、ここが大江山なの、、全然鬼なんかいないじゃない」
「あら、、春菜ちゃんいるわよ、、平安時代で、晴明様と春樹にやられたのよ、、夢夢ちゃんの気を感じたのかしら、、怯えているのよ、、、」
「焔ちゃん、、夢夢を怪物みたいに言わないでよ、、普通の女子高生なんだから」
すると、草葉の陰から1人の鬼が現れた
鬼は、夢夢と焔の前で、土下座をして、、
「あの~、陰陽師様、、ワシらはもう、悪さはしていません、、ひっそりと暮らしています、、どうぞお許しを、、」
夢夢は、焦って、、、
「イヤだな、、夢夢がそんな事するわけ無いじゃない、、普通の女子高生なのよ」
「えっ、、ワシらを退治するために、来たのでは、、、」
「違うわよ、、この子、春菜が鬼に会いたいと言うから、来たのよ」
鬼は困惑して、、、
「ワシらに会いたい、、ずいぶん変わった女の子ですね」
春菜は、嬉しそうに、鬼を見ると、、いろいろと質問責めをした、、、
「ええと、春菜さん、、これで十分ですか」
「うん、、鬼さん達の暮らしがいろいろとわかったわ、、、満足よ」
鬼にお別れを言うと、、夢夢達は、迷宮の霊道に戻り、、鞍馬山を目指した、、、
すると、また、焔が座敷わらしに、、
「座敷わらし、、今度は大丈夫よね」
「ええ、、同じ京都ですから、、飛んでも行けますが、、、」
「バカ、、美波ちゃん達は飛べないのよ」
美波達は、目を輝かせて、、、
「えっ、、空を飛ぶ妖術もあるの、、」
「良いな、、鳥みたいに1回飛んで見たいわ、、、」
すると、美波が、あることに気がついた
「え~、、今、焔ちゃん、私達は飛べないからと言ったわね、、もしかして、夢夢は飛べるの、、、」
「ええ、、もちろ、、、」
焔を、遮る様に夢夢が、、、
「そんなの無理に決まっているじゃない、、夢夢は陰陽師じゃないのよ、、全ての妖術使える分けないじゃない」
焔は、思った、、、
「夢夢ちゃんは、、全部の妖術使えるはずよ、、何で内緒なの、、、」
焔は、美波達に向かって、、、
「あの~、美波ちゃん達も、この間言った、精霊具があったら、千年扉の妖力で飛べるのよ、、、」
春菜は、怒って、、、
「焔ちゃん、、あれからずいぶんたったけど、いつになったら、精霊具を貸してくれるの、、、」
「ええと、、まだ1つしかないから、もう少し待ってね」
すると、、座敷わらしが、、、
「あの~、着きましたけど、、、」
「あら、、珍しいわ、、ちゃんと鞍馬山に着いたのね」
「焔様、、、おいらだって、いつも迷子になっている訳じゃないぞ、、」
「あなた、、霊道に隠してるお宝の場所、全然探せないでしょう」
「えっ、、そうなんだ、、お宝は10個ぐらいはあるはずだよ」
それを聞いた、春菜達は、、、
「え~、、座敷わらしのお宝が、この霊道の迷宮にあるの、、」
「座敷わらしだけあって、、凄いお宝があるかもね、、、」
「良いな、それだけお宝があったら、、色んなお買い物が出来きるわ」
夢夢は、、興味なさそうに、、、
「夢夢はいらないかな、、お宝、それよりも、陰陽道、用具の方が良いな」
「あの~ご主人様、お金だけじゃなく、陰陽道用具も、魔道具、、色んな、物があるはずですよ」
「えっ、、そうなの、、、」
美波は、ニコッと笑って、、、
「夢夢ちゃん、、また1つ、楽しみが増えたわね、、、」
「お宝、探しか、、楽しみだわ」
夢夢は、、困った顔で、、、
「えっ、、美波達、勘違いしていない、、そのお宝、全部、座敷わらしの物なのよ」
「あっ、そうか、、しょうがないわね」
すると、、座敷わらしが、、、
「あの~、、おいらは、お宝は興味ないので、探したら、あげますよ、、知らない内に貯まったお宝だから、、、」
焔がニコッと笑って、、、
「座敷わらしには、、勝手にお宝が付きまとうのよ、、、」
「そうね、、幸運を呼ぶとも言うし、、そう言う存在だわね、、」
夢夢達は、霊道の出口から出ると、、、
辺りは、大江山と同じで、大きな木々が生い茂る風景が広がっていた
「何か、同じ様な風景ね、、、」
すると大きな、杉の木の上から何かが、降りて来た、、、
「お前達は、、この神聖な、鞍馬山に入って聖域を汚すつもりか、、、」
そこには、大きな、天狗、、、、大天狗が立っていた、、、
すると、焔が、、、
「大天狗、、あんたバカなの、、この子、夢夢ちゃんの気を見なさいよ、、、」
「お前は、焔じゃないか、、、その女の子か、、、、え~、、何で、この子から、晴明様と春樹様の妖力を感じるんだ、、」
焔は、呆れた顔で、、、
「その、晴明様の子孫で、春樹の孫の夢夢ちゃんだよ、、、」
大天狗は、、夢夢の前で膝まずくと、、
「ご主人様、、失礼しました、、私は、晴明様と春樹様の式神で、大天狗と申します」
「あっ、、夢夢です、、よろしくね」
大天狗は、、不思議そうに、、、
「ところで、、焔様、ご主人様、、この様な所に何の用ですか、、困りごとでも、、すぐに命令を、、、」
「あの~、、夢夢の友達の、春菜ちゃんが、大天狗に会いたいと言ったから、、、」
春菜は、ニコッと笑って、、、
「春菜でーす、、、大天狗さん、よろしくね、、、」
「はあ~、、ご主人様、、私と会いたいなんて変わったお友達ですね」
春菜はまた、大天狗に質問責めをした
「良いな、、大天狗さんは空が飛べて、、」
「簡単ですよ、、私の側にいるだけで飛べますから、、じゃあ一緒に飛びますか」
「え~、良いの、、お願いするわ」
それを聞いた、美波と由美も、、、
「え~、春菜、ずるいよ、、由美も飛びたいよ、、」
「美波も、、飛んでみたいわ、、」
大天狗は、みんなの前に立つと、、、
「じゃあ、、私の側に来てください、、、みんなで一緒に飛びましょう、、」
大天狗が、浮かぶと、それにつられて、春菜達も浮かんだ、、
「わあ~、、本当に浮いているわ、、」
「じゃあ、、少し上まで飛びましょう、、」
大天狗と、春菜達は、大きな杉の木の間を抜けて、、空に飛んでいった、、、
2~3分後、、大天狗と春菜達は、戻って来た、、、、
3人共、、感激して、興奮した様に、、、
「わあ~、、おもしろかったわ、、」
「遊園地のアトラクションより、全然、凄かったわよ、、、」
「鳥になった気分だわ、、道具を使わないで自分の力で飛ぶのよ、、まあ、大天狗さんの力だけど、、」
夢夢達は、、大天狗にお礼を言って、霊道の迷宮に戻った、、、
境港、、、妖怪ロード、、、
「わあ~、、アニメで見た、妖怪達がいっぱいいるわ、、、、」
感激している春菜の横で、、由美が、、
「そんな事より、、春菜、美波、、周りの人や車も不思議ね、、みんな、固まっているみたいで全然動かないわ、、、」
美波も、、妖怪よりも、周りの風景を見て
「本当ね、、由美、、時間が止まるって、、不思議な感覚ね、、、」
「春菜、、次はどこだっけ、、」
「三好市よ、児啼き爺よ、、」
「えっ、、境港にも、いたじゃない、、」
「あれは、銅像でしょう、、本物の児啼き爺よ、、、」
「え~、児啼き爺って、アニメだけの妖怪じゃないの、、本物がいるの、、」
「いるのよ、、、」
三好市の山奥、、、
「もう、、また、山奥なの、境港みたいに、町中の方が良いのに、、、」
目の前に石像が見えた、、、
「春菜、、これが、児啼き爺なの、石像じゃない、、、」
「うん、、石像があるのは、知っていたわ、、本物は、いないの、、焔ちゃん」
「いるわよ、、ほら、石像の後ろ、、」
石像の後ろから、、石像と同じ様な妖怪が現れた、、、
「えっ、、あなた達は、、私が見えるのですか、、、」
すると、焔が、、
「子啼き爺、、私だよ、、、」
「あっ、、精霊の焔様じゃないですか、、」
「どうしても、この子が、お前に会いたいと言うから連れて来たわよ」
春菜は、児啼き爺にニコッと笑いかけた
夢夢は、、思った、、
「へえ~、、焔ちゃん、児啼き爺共、知り合いなんだ、、、顔が広いのね」
ここでも、春菜は質問責めだった、、
最後に沖縄、、、キジムナー
座敷わらしは、迷いに迷って、、やっと沖縄に着いた、、
「座敷わらし、、だから、私が霊道の出口か
を作ると言ったんだ、、」
「焔様、、この霊道の迷宮は、普通の霊道と違って、1度作ったら消えないから、出口が2つになるんです、余計迷ってしまいますよ、、ああ~、早く霊道の迷宮の地図を作らないと、、、」
春菜はさっそく、見つけたキジムナーに、、また質問責めをした、、
由美と美波はつまらなさそうに、周りの景色を見た、、、
「美波、、見て、、沖縄の海よ、、きれいだわ、、、あ~、こんな所で泳いでみたい」
「本当ね、、、水着持ってくれば良かった」
夢夢は、ドキッとして、、、、思った
「あ~、、そう言えば、まだ海には行っていないわ、、美波達、、このまま、気ずかずに夏休みが終わったら良いのに、、もう、水着姿を男の人に見られるのはイヤだよ、、」
こうして、、春菜の満足旅は終わった、、
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