第2話 前髪②

今回も〈前髪〉の失敗だ。



 それは、小学2年生の頃。


 私は、姉の影響で、ちゃ●愛読者だった。

 

 その雑誌の中で美容師の漫画が好きだった。

 

 私はその漫画の影響で、美容師になりきって、家にあったいらないかつらをハサミで切って遊んでいた。


 ある日、なんとなく自分の前髪が伸びているのが気になった。


 前髪ぐらいだから自分で切ろうと思った。


 だが、それが間違いだった。


 かつらの髪を切るのと、自分の髪を切るのとでは、わけが違うと気づけなかったからだ。


 私はぐっとひっぱり前髪を持ち、切り揃えていった。


 最終的に、鏡で自分の前髪をみたら酷いもんだった。

 

 前髪の外側と、内側の髪の長さが違った。


 そのとき私はやらかしたと絶望した。


 原因は、前髪をぐっとひっぱり前髪を持って切ったのが、良くなかったのだなと、終わってから気づいた。

 

 結局、美容室で直してもらったが、少しオンザ眉毛になった。


 学校で、その前髪のまま行ったら、髪が戻るまで、あだ名が、【坊っちゃん】だった。


 この経験から、前髪を切るのときは、軽く持って切るようになった。



 




 


 

 

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