特異な、もしかしたら何処かにあるかもしれない慣習に縛られた少女が行き着いた先は、やはり世間一般から見たら(最近はそんなことはないのかな)少し異質な場所。おなじ少数派の者同士でも全く方向性が違うからこそ、居心地の良い逃げ場所になっていたかもしれません。だけど、そこでは本当に欲しかったものに気付けなかった。そして気付いた時には遅かった。きっとこの子はまた失敗や後悔を繰り返すのだろうなと思いつつ、それでも不思議と明るさを感じる終わり方の物語でした。