お面の少女
リアン
お面の少女
夏祭りの夜、私は浴衣に着替えて辺りをふらついていた。行き交う人々はみな楽しそうにしている。
歩き疲れて道の外れに座っていると森の入り口ら辺に女の子が立っているのが見えた。女の子は狐のお面を被っていてどことなく不思議な雰囲気を漂わせていた。
「ねぇ、お姉ちゃんは、お祭り、好き?」
少女が近づいてきて横に座った後、そんなことを聞いてきた。
「うん、好きだよ。キラキラしてて、みんなが楽しそうに笑ってる」
「私も、好き。お姉ちゃん、ずっと、お祭りに、いたい?」
少女がそんな事を言ってきた。
「ん〜…………ずっとは嫌かな。賑やかな神社も好きだけど、いつもの静かで厳かな神社も好きなんだ」
………………そっか、残念
横を向くとお面の少女はいなかった。
◇ ◇ ◇
次の日、神社に行くと昨日会った少女が付けていたお面が神社に祀られていた。
お面の少女 リアン @556514
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます