戦隊ヒーロー勝ち連じゃー初めての敗北か⁈

@k0905f0905

第1話

ボクは小学生をカツアゲした。

高校一年生の今になるまで

そんな悪いことはしたことがなかったし、

仕様とも思わなかった。

友達にそそのかされて魔がさしたというのか

初めての経験だった。

「ミタゾノ、いいもん手に入れたなあ」

ボクの名前はミタゾノ俊平田。よく

変な名前だっていわれるけど、当人はあまり気にしていない。

「戦隊ヒーロー勝ち連じゃーにいつまでも

いい顔させとくのは虫唾が走るぜ」

ボクと友人が同時に叫んだ。

「ところでそのボタンは何だ?」

友人がボクにたずねた。

「さあ、小学生たちは戦隊ヒーローたちを

一発で吹き飛ばせるっていつてたけど

まさかな」

ボクがボタンを押そうとした。

「よせよせ。悪いことは言わん」

するとどこからともなく戦隊ヒーロー勝ち連じゃーが現れて、

制止した。

「どうして」

「もはや我々どころではなくなってしまうからだ。

世界が終わる」

「それじゃあ、勝ち連じゃあ―はボクたちに

負けを認めるんだね」

「それはできん」

勝ち連じゃーグリーンが入念に説明した。

我々はどんな敵にも敗北はできんのだ。

それが戦隊ヒーローなのだ」

グリーンが力説した。

「おまえたちの家族と恋人と愛犬を人質に取った。

返して欲しければその核ミサイル発射ボタンをよこせ」

「きったねぇー、それが戦隊ヒーローのすることかよ」

ボクは心の底から憤慨した。

「全面戦争だ」

ボクは高らかに宣言した。

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