誘われたお茶会にて、英雄にして美貌の騎士サイラスに声をかけられた『ニセモノ令嬢』ことリーリエ男爵令嬢。
初対面のはずなのに声をかけられ、――しかもなぜか、サイラスに突然剣を突きつけられてしまう!?
「俺と結婚していただけますか」
「……は?」
最低最悪の求婚をされたリーリエは、とにかく生き残るためにOKを出す。そして始まる監禁生活に、測った覚えないのないのにピッタリのドレス。
ゾッとすること連続だが、何故ここまで彼が自分に執着するのかわからないリーリエ。
「あなたには訳の分からない状態でしょうけれど、これには意味があるのです」
「俺は今度こそ、君を失わない。必ず守ってみせるから」
さらにリーリエのそばには、美男子ジェレミアが近づいてくる。どれもこれも心当たりが無さすぎて戸惑うリーリエ。
そんな中、オディール王国では皇太子を廃そうとする動きがあって……?
貧乏男爵令嬢リーリエは、貴族社会でも庶民からも大人気の美貌の騎士サイラスから、剣を突き付けて婚約を迫られる。
命の危機を回避するため婚約を了承したリーリエだが、サイラス様はどうやら本当にリーリエに恋をしているらしい。
誘拐のようにして始まった婚約生活の中で、溺愛が始まる!
なぜサイラス様がリーリエを愛しているのか?
ここまで過保護なのか?
予想しながら読むのが楽しいです。
またリーリエの突っ込みも面白い。
最初はサイラス様を恐れているリーリエが、次第に彼に惹かれていく様子に、あたたかい気持ちになります。
イケメン騎士と貧乏令嬢のハートフル・コメディ、ぜひ読んでみてください!