#2 第4話 

伊藤「じゃあ、妹さんの部屋まで案内してくれ」

奏「わかった」

奏父「琴音を頼んだ」

伊藤「行こう」

メイド ペコ

伊藤 (この家、いや屋敷か。一体何人居るんだ?)

奏「あそこの部屋よ」

伊藤「俺は足音を立てる。奏は足音を立てるな」ヒソヒソ

伊藤 [そして、これからの会話は筆談で]

奏 [わかった]

スタスタ

琴音 ピクッ

トントン

伊藤「こんばんは」

し~ん

伊藤 [妹さん中に居る?]

奏 [先ほど、食器を部屋の前に置いた所を、メイドが見たそうよ]

伊藤 (つまり無視か。まぁそうか)

伊藤「やぁこんばんは」

・・・・

伊藤「おいおい、返事位してくれよ。、、、怖いか?そうだな少しお話するか。勿論返事はしなくていいよ。」

伊藤(さて、何を話すか?地雷を踏んだら即終了。転校、友達、受験ここら辺か。大富豪の話でも話するか)

カクカクシカジカ

し~ん

奏 [どうする?]

伊藤 [今日は諦める]

伊藤「今日はもう遅いから、また明日。じゃあね」

カタ

伊藤 (大体5mmから1cmぐらいか)

奏[何やってるの?]

伊藤 [扉と床の隙間の距離を測ってるの]

スタスタ

奏「入るわよ」

奏父「琴音はどうだった」

伊藤「今日は帰って作戦を考えます」

奏父「頼んだ」

川西「もう日も暮れましたし、私がお送りしましょう」

伊藤「ありがとうございます。何せ此処の場所をまだ知らないため、送っていただけると幸いです」

川西「いま車を出しますね」

伊藤「じゃ、また明日」

奏「さようなら」

ブロロロロ

川西「一度学校まで行きますので、そこから案内よろしくお願いします」

伊藤「あぁ、分かった」

ブロロロロ

伊藤「そこを曲がれば私が住んでいるマンションがあります」

川西「 ご家族の方は?」

伊藤「 別々で暮らしてる」

川西「何かあったのですか?」

伊藤「 特に、何でも。 しいて言うなら 一人暮らしをしたかったから」

川西「 そうですか、ではまた明日」

伊藤「ありがとね。 妹さんや奏について何か変わったことがあったら教えてくれ」

川西「分かりました。おやすみなさい」

ウィーン

ガタン

ガチャ

バタン

伊藤 (今日は一段と疲れたな。早速作るか)

・・・

伊藤( 完成!米炊いて寝るか)

伊藤zZZ

チュンチュン

伊藤 (学校行くか。弁当よし!持ち物よし!昨日作った物よし!電気よし!)

伊藤「行ってきます」ボソ

◯「いってらっしゃ~い」

伊藤「え?、、、なんで此処に?」

奏「川西から教えて貰った!っていうか独り暮らしだったんだ。教えてくれても良かったのに。遠藤は知ってるの?」

伊藤「いいや、遠藤にも教えてない」

奏「 クラスメイトだと私だけってことね!ふふ」

伊藤「あんまり言わないでよ」

奏「言うわけないでしょ。折角の秘密を」

奏「さぁさ学校に行きましょう。」

移動中

奏「歩くのもたまには言いかもね!」

伊藤「あぁ」

奏「そのバッグの中に入ってる物って何?今日って必要なものあったかしら」

伊藤「あぁ、これは昨日作ったやつだ」

奏「見ていい?」

伊藤「駄目。妹さんに会ってからのお楽しみ」

奏「分かったわ」

川西 (一応、校門までは着いて行きますか)

登校中

ガラガラ

遠藤「よ。朝っぱらから二人でイチャついてるのか?羨ましいな、チクショー」

伊藤「違うよ」

遠藤「本当か?ってかそれ、何だよ?」

伊藤 チラッ

奏 フルフル

伊藤「秘密だ」

遠藤「オッケー」

・・・

伊藤「じゃあ行くか」

奏「えぇ」

川西「こちらです」

ブロロロロ

伊藤「今日も来たぞ」

琴音「・・・」

伊藤「今日は、良い物を持ってきたぞ」

ガサゴソ

伊藤「ジャーン。っても分からないか」

奏 [これって、オセロ?]

伊藤 [そうだ。しかし、市販のは厚くて対面しないといけない。しかしこれなら、 ドアと床の隙間に入れられる。 問題は返してくれるかどうかだが、]

伊藤「俺が今日持ってきたのは、オセロというものでね、 自分と相手の駒を黒と白で分けて、 自分のコマで 相手の駒を挟めば相手の駒を自分のものにできる。というのがルールだ。 コマを置く緑の場所を横に回転すれば、白と黒のコマが出てくる。」

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 | | | |◯|●| | | |

 | | | |●|◯| | | |

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スッ

伊藤・奏・川西 (・・・)

スッ

  扉扉扉扉扉扉扉扉扉扉扉扉

 扉扉扉扉扉扉扉扉扉扉扉扉

扉扉扉扉扉扉扉扉扉扉扉扉

 | | | |●|◯| | | |

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#2 ドキドキ?ハラハラ!妹ちゃんを救い出せ @kokoroyomi

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