できれば、先入観無しに
そして、最初に読んで欲しい
この作品に、予備知識や作為は似合わない
ただあるがままに読んで、感じて
……そして、できれば感想を寄せて欲しい
心を震わせる……のではない
読者一人一人の心の奥に仕舞った、その人だけの感性が
唯一無二の想いと感想を紡いでくれるだろう
読み終えたなら、他の人の感じた想いに
目を向けてみるのがお勧めだ
今まで私は、
活字は紙の媒体で読むものだと思っていた
何なら今でも、そう思っている
だが、ここは双方向の世界
物語の先も開かれている
そこには、百人いれば百通りの想いと感想が生み出されている
命が生まれる時に
母と云う存在は切り離すことができない
その関係性は強固であるがゆえに生々しく容赦がない
そこに触れたときに生ずる情動
私は、この作品と筆者に向けて
包み隠さず想いを綴った
寛大にも、こんな私のつたない感想を
この筆者は受け取ってくれた
主人公と筆者──
そこに想いを寄せた読者がいることさえも
容認してくれたこの生み手に
──あなたも想いを寄せて欲しい