第5話 邂逅
加護を受けた俺はとりあえず湯船に浸かった。ちょっとサムイし。ん、まだちょっと温かい。ヘイヘイホー。
俺はどうやら女神の都合で転生させられたらしい。転生って事は俺は死んだのか。やっぱ過労かな。労災降りてるかな。
俺がゆっくり湯船に浸かっていると何やら馬の足音が聞こえた。
「何者か?」
一人の女性が馬に乗りこちらを見ていた。
金髪で泣き黒子が特徴的な美人だ。
甲冑に身を固めている。女騎士か!?こりゃSSR引いちゃった。
「えっと」
戸惑う俺。女性慣れしてないのバレバレやん。仕事ばっかだったもんな。
てか俺不審者すぎん?森林に佇む湯船に浸かる全裸の男。うん、通報案件だ、これ。
「さては帝国の間者か」
剣を構える美人騎士。そんな物騒な。俺はただ風呂に入ってるだけですよ。
「ふぎゃっ」
馬から転げ落ちる騎士。さてはコイツ、ポンコツ属性持ちか。
「いてて…。こほん、失敬。もう一度聞く。お前は何者だ?な、なぜ全裸なのだ?それに…」
目線が下へ向く女騎士。うんノーコメントで。
それを聞かれても俺にはわかりません。俺にそういう趣味はありませんよ。
「えっとわからないです。」
「わからないだと?」
「ええ、気づいたらここに。」
「そんな訳あるか!」
そこへまたもう一人の女騎士が駆けつける。
こっちはショートロングの清楚系だ。こっちの人の方がしっかりしてそう。
「エル!どうした?」
へぇ、エルっていうんだ。金髪女騎士さん。
「なぁっ!」
驚く清楚系女騎士さん。そりゃそうですよね。自分で言ってもアレだけど、今の俺、変質者すぎるもん。
ただこういう時は佇まいが大事だ。下手に出たり変な事を口にしたらいけない。俺は王の様な佇まいで湯船に浸かる。
ちょっと誰か、この状況代わりに説明して。(泣)
お風呂転生 ー 湯船に浸かったまま転生しちゃった俺はお風呂で無双する 水上の月 @MoodyBird
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