第4話 竜より加護を貰いし男

「話せるの?鳥さん?」

俺は鳥?ドラゴンみたいなのに恐る恐る聞いた。どうやら話は聞いてくれるそうだ。


「鳥ではない、我は竜だ。人は我をドラゴンと言う。この森を守護している。それよりも人間よ、お主は迷い人か?」


「はい?迷い人?」


「お主はこの世界の者ではないだろう。」


いやそうだけど。湯船ごと裸で転生って笑えんぞ。


「ふむ、やはり迷い人か」


アレ、心読まれてる。さすが異世界。そういう奴もいるのか。全裸の男と話すドラゴン。なんかシュールすぎん?


「ここはどこ?俺は誰?」

とりあえずドラゴンさんに聞いてみる。


「女神め。あやつお主に何も説明せずに転生させたそうだな。良いだろう。説明しよう。この世界はお主達の世界で言うパラレルワールドというやつだ。」


「パラレルワールド?」


「繋がってはいけない違う二つの世界。だがこの世界では戦争が絶えず、文明も進んでいない。」


そうか、テンプレの様に文明が中世レベルといったところか。風呂は勿論科学がないのかな?


「そうだ、お主の様な迷い人はこの世を変革するために、時に召喚されるのだ。とりあえず我から加護をいくつか与えよう。」


それはありがたい。どうせこの世界で生きてくんだろう。力を貰えるのは願ってもない。


「では加護を与えよう。お主は聖魔法を使えるようになる。」


「聖魔法?」


「ああ、僧侶のように治癒や身体強化ができる。ステータスと念じてみろ。」


「ステータス」


キョウヤ

【年齢】17

【レベル】1

【スキル】 「聖魔法」、「三助」


※「聖魔法」: 女神の祝福とされる属性魔法。

※「三助」: 銭湯で客の背中を流す事であらゆる病を治癒できる。女湯でも使用可能。



「三助?」


「どうやらお主の固有スキルだそうだ。余程の風呂好きだな。」


俺シ○カちゃんかよ。


「キョウヤよ、お主にも召喚されし理由があるはずだ。励むが良い。では」

宙を舞う奴はどこかへ飛び去っていった。

って説明雑すぎん?俺どうすれば良いの?

まだスッポンポンなんですけど。

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