ニ度目の探偵

鋭角今

プロローグ

 突然だが、俺はとある探偵の助手として働くことになった。なってしまった?

 そうなった道のりというか過程というか何と言えば良いのかしっくりこない所はあるのだが軽く話させて頂こう。

 それは普通の会社員だった俺が転職しようか考えていた頃だった。当時、その話を上司にしたところ、知り合いの探偵が復帰したのだが、助手がいないらしくてね。だからやって君がみないか? という雑な誘い文句だったのだが何を思ったか引き受けてしまったこの始末。

 さて、受けたものは仕方ないので、酔ってた訳でも無かったし……と紆余曲折うよきょくせつありながらも退職した後、助手として働くことにした。

 本当に怖くて仕方ない。この先が? いやいや、そんなことは嫌々承知で働くことにしたのだ……探偵の助手として。なにが怖いかって? 饅頭怖いとかそんなお気楽なオチまで持っていけなくて申し訳ないが、探偵が殺人という前科持ちなのだから許してもらおう。

 さて、どうしてこんな始末を受けたのか、迎えたのかわからないので誰か教えてくれないだろうか。ただし、迷宮入りは勘弁してくれ探偵さん。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

ニ度目の探偵 鋭角今 @kon_

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ