第3話 スパイ先の条件の確認
ギルドには一人三つ入れる。それぞれに違うキャラを入れたとしても、三つまでだ。玲人は召喚士である玲人としてのキャラクターしかいない。つまりこの体一つきりだが、複数のギルドには問題なくは入れる。
「まず入りやすそうなのは……」
今も、二カ所がギルメン自体は募集していると確認した。【オープン機能】の【掲示板】に『ギルド募集【胡蝶の夢】』と『ギルド募集【LargeSTAR】』のそれぞれを確認したからだ。そこでそれぞれの条件を、今見ているところだ。
『
◆ギルド名:胡蝶の夢
◇ギルドレベル:Lv.70
◆募集人数:若干名
◇お試し期間:一ヵ月
◆条件
①ギルドルールが守れる方
②ゾディアック大陸をよい方向に導ける方
③理想を実現するために自己研鑽を怠らない方
』
『
◆ギルド名:LargeSTAR
◇ギルドレベル:Lv.52
◆募集人数:無制限
◇お試し期間:三日
◆条件
①Lv.100以上の方
②支援できる方、支援が好きな方
③あいさつが出来る方
』
見比べた結果、条件が厳しいのは意外にも【LargeSTAR】の方だった。
Lv.100越えなど、ほとんどいないに等しいからだ。
だが、玲人は、これはクリアしている。
支援は出来る、好きなふりもできる。挨拶だって、口だけならば可能だ。
三日間専念すれば、ギルメンとして不審には思われないだろう。
そう考えると、お試し期間が一ヵ月……一ヵ月頑張ってもギルメンとしては無理だと判断して追い出される可能性がある【胡蝶の夢】の方が、集中しなければならない期間が長いので、玲人には大変そうに思えた。
「よし。まずは【LargeSTAR】のギルメンになって、次に【胡蝶の夢】に入る。やってやる」
玲人は強くそう決意をした。
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