第4話 水無月

紫陽花の茎は妙に逞しくてグロテスクだ

しぶとく執念深く今は枯れた心と重なる

愛を返してくれるまでみっともなく縋った

求めるほどに溝は深まると今は知ってる

聞き分けのいい子でいるのはやめてから

力の限り傷ついた

持て余す感情をあなたに向けて

報われない想いをぶつけて

離れられないように雁字搦めになりたかった

どんなに歪でもいつまでも2人

同じ軌道の上で見つめ合う

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紫陽花の君に 長谷川 千秋 @althaia

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