第3話 冒険者

「案外綺麗なんだな」


冒険者組合に入ると、思っていたよりも綺麗で清潔であった。


中央に受付があり冒険者の列が出来ていた。また右側に酒場があり左側にはクエストなのか貼り紙が沢山あって冒険者が貼り紙を取ってたりしていた。


貼り紙は気になったが冒険者になれば分かるのでとりあえず受付の列にならんだ。


列は直ぐに進んでいき


「次の方」

そう呼ばれ受付にいくと可愛いお姉さんではなく、眼鏡をかけたおじさんであった。普通こういう時は可愛いお姉さんが手取り足取り教えてくれるんじゃないかと内心そう思っていたため少し失望した。


「冒険者になりたくて来たんだがどうすればいい?」


「それでは右手の受付で説明をお聞きください。」


そう言われ右手の空いている受付にいくとそこにもおじさんがいた。

「すまんが冒険者になるためにきたんだが」


「ああ坊主は冒険者志望か、ならこの用紙に名前と得意な武器を書け」


対応してくれたのは小太りなおじさんだった。案外ラノベのように可愛い受付の人はいないのだと思った。


用紙には名前と得意な武器しか書く欄がなかった。名前はいいが得意な武器が分からなかったため、剣と書いた。


「名前はタキロスか、得意な武器は剣とあるが剣はあるのか?」


「いや得意な武器は特に思いつかなかったから、剣と書いたんだけど」


「そうか、まあいいか、冒険者登録しとくから注意事項読んどけ」


「名前や武器が書けるなら文字は読めるよな、なら今からカードを作ってくるから読んでまってろ」


そういっておじさんは奥の方に行ってしまった。注意事項には7つの内容が記されていた。


1・冒険者同士の争い及び犯罪の禁止

2・強制クエストの参加

3・3ヶ月のクエストを行わないことによる冒険者の剥奪

4・冒険者の損害は自己責任

5・クエスト失敗による違約金

6・存在の繰り上げの報告

7・ダンジョンの攻略


冒険者同士の争いや冒険者の損害が自己責任ということは分かったが、存在の繰り上げの報告など意味が分からないことがあった。


そうしているうちに奥からおじさんが帰ってきた。


「これがお前のカードでこれから冒険者の注意事項について説明するぞ」


冒険者のカードは首から掛ける識別票は木でできていた。

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転生したならチート能力なんてなくて上等!!成り上がってやる!! きりいわ @inyy

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