とりあえず……
岡島
第1話
小さいころ、夏に母親の実家に遊びに行った時の事。
滅多に来れない場所なので、僕は興奮しっぱなしで、
お姉ちゃんと一緒に、外に遊びに行った。
都会とは違う大自然の風景ときれいな空気に心が躍る。
山でカブトムシを見つけたり、川で泳いでいる魚を見たりと、
楽しかったけど、丁度田んぼのあたりに来た時に、
お姉ちゃんが、急に立ち止まって遠くの方をずっと見ていた。
「どうしたのお姉ちゃん?」
と僕が聞くと
「あそこを見て」
と指さすと、その先に案山子があって、
「あの案山子がどうかしたの?」
と聞くと、
「その向こう……」
お姉ちゃんは、遠くの草むらを指さす。
目を凝らしてみると、そこには何かが動いている。
それは人くらいの大きさの白い何かで、くねくねと動いている。
「何あれ?」
と僕が聞くと、お姉ちゃんは、
「分かんない……」
というだけ。
とりあえずロケットランチャーを取り出し、撃った。
それは、木っ端みじんとなって、
結局くねくねしたのは何なのか分からずじまいだった。
とりあえず…… 岡島 @okajima
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます