シュリが仲間になった


俺は少しずつあのスライムダークに近づく。


改めて、俺は相手となるスライムのステータスを見る。


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個体名:スライムダーク


HP:13/13

MTD:12


スキル:〘収縮〙〘増殖〙〘物理無効〙

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俺はその一覧で、〘物理無効〙を見て明らかに別個体なのが分かる。


スライムは2個のスキルしか持っていないためすぐに倒せてレベルも上がりにくいと評判なのは言うまでもないが、このスライムは


魔法攻撃でしかダメージを与えられないのだろうと思い俺は、初級の闇魔法〈バインド〉を使い身動きを取れなくしようと行使する。


「ッ!?ピィッ!!」


俺の魔法にかかったスライムは驚きながらジタバタする。それを見て俺は


「すまないがじっとしててくれ!一か八かだがやってみるか〘テイム〙!!」


そう俺は唱えると、スライムの驚きながらも少し抵抗してくる気持ちが流れてくる。嫌悪感は無いが、びっくりして落ち着きがない状態と言った感じだ。


だから俺は、そのスライムに伝えるように、気持ちを流すような感覚で、心の中で囁く


(ごめん。驚かせてしまってでも君と出来れば仲間になりたいんだ。だからもし受け入れてくれるなら俺は嬉しい)


俺は問いかけるように、俺の気持ちを正直に伝える。


すると抵抗が治まってきて、段々と受け入れてくれるような気持ちが流れてくる。そして


「ピィッ!!{‪(´•ᴗ• ก )‬՞ ՞}」

「ありがとう!受け入れてくれて!!これからよろしくな……えっと」


俺はそういえばテイムした後のことをすっかり忘れていた。魔物には名前が無いことを俺は


個体名は存在するが、それは全てに置いて存在するもので、俺が言う名前は親が付ける他の名前だ。俺は少し考えて…考えて…スライムダークくん?が「ピィ?{( ᐛ )?}」と疑問符のような行動をする。


そして数分後に、俺は閃いてスライムダークに名前をつける。


「今日から君は、シュリだ!!」

「ピィピィ!!{⸜( •⌄• )⸝}」

「はは、気に入ってくれたか?それならよかったよ。これからよろしくシュリ」


そう言って、感じたことの無い感覚、シュリという魔物の思考が俺と繋がるかのようなそんな不思議な感覚。


例えるなら一進一退と言えるような、そんな感覚に近いものを俺は感じていた。


俺は改めてこのスキルは、常識を逸脱していると確信が持てた。そしてそんな俺に対して世界の言葉が鳴り響く


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個体名:水嶋尊と個体名[シュリ]の絆が+5upしました。

現在の[シュリ]の好感度は15/50となっております。

好感度を25まで上げた場合、特典が付与されます。

……………etc

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そう言って色々な事を告げる世界からの言葉を聞き終えた俺は、足元にいるシュリを抱き抱える。


「スライムを持ったことはなかったけど、そんなに重たくないんだな…それに凄いモチモチ感で癖になりそう。」

「ピィピィ?{( ˙꒳˙ )?}」

「いや、凄く触り心地がいいってだけだよ。だけどこのまま持って帰るのはあれだよなぁ〜」

「ピィ!!{٩(•̤̀ᵕ•̤́๑)ᵒᵏ}」


俺が20cmあるシュリにそう告げると、みるみると小さくなる。そして完全に俺の掌サイズの大きさへと変わった。


「おお!そういえば、シュリはスキルに〘収縮〙があったな!!これなら見られなくて済むから安心だな!!」

「ピィッ!ピィッ!{- ̗̀( ˶^ᵕ'˶)b}」

「この可愛いやつめ!」


俺は2時間ほど進んだのを確認して今日は一先ず探索を辞めて帰ることにした。


俺は来た道を地図を見ながら進み、数十分で到着する。それからは言うまでもないが、道の迷宮というのとその緊張感から、どっと疲れて膝を崩して畳に倒れ込むのだった。



〔あとがき〕


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シュリちゃんは下級魔物でも特殊個体なのでそれなりに強いのだ(確信)


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放課後迷宮攻略〜俺の家迷宮に付きレベルアップ〜 四季想歌 @ro-renkreuz39

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