第6話 覚えられない

 子どもの頃から暗記・丸暗記が苦手でした。


 だから漢字や英単語等がちっとも覚えていられません。


 せっせと書き取りして、その場では覚えていても、数時間、数日経てば、ほぼ全部綺麗サッパリ忘れてしまう。どんな脳の構造になっているんでしょうね~


 でも不思議なことに、漢字が書けなくても、問題なく漢字が読めるんですよね。


 小学校の授業で毎回のように実施する漢字の小テストなんで、漢字が上手く覚えられない書けないから、いつも惨憺たる結果でした。


 いつの間にか無理して覚えるのも面倒になり、名前だけ書いて、毎回白紙で提出するようになってしまいましたね。


 毎回小テストで白紙の答案用紙を提出しても、先生に何もお小言を言われなかったことだけは感謝しています。


 これはどうにもならない、対処が出来ない、対処の仕様がない個性であると理解していたのか、ただ単に一々関わるのが面倒だっただけかも知れませんが・・・


 これは中学校でも同じで、英語では英単語とか、古典では百人一首とかまで丸暗記の小テストをされるのだから、たまったものではありませんでした。


 ズルする子達は、毎回毎回小テスト前に、机の上に鉛筆で百人一首を書いてましたっけ、小生はいつも白紙で提出していましたが・・・


 揚げ句、枕草子の『春はあけぼの。やうやう白しろく・・・』を全部暗記しろなんて言われたときには、ぜったいに覚えない覚えられないって思いましたよ。


 だから国語も英語も高校を卒業するまで、ず~と成績はアヒルさんでしたね、何故か不思議と電信棒にはならなかったのですが・・・


 そんな小生もいつの間にか大人になり、パソコンと言う便利グッズを使って、カクヨムにて素人小説みたいなものを、今書いている訳です。


 パソコンが勝手に都合よく漢字変換してくれて、使うに正しい漢字が画面に簡単に出てくるので、本当に助かっています。


 

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