第9話 アレなホテルに行く話1
今回の内容は、アダルトな内容がやや多めにはなるが、案外、真面目な内容でもある。
いつだったか、そしてどんな話の流れだったかは忘れてしまったが、結論を書けばいんちょさんはアレなホテルに行ったことがなく、行ってみたいとの事だった。
私としてはそれほど真面目に受け取ってはおらず、いずれ機会があったらねという認識をしていた。色々な事に抵抗がなく、好奇心が旺盛なんだな程度であった。そして、こういうところがこの人の優秀さの源泉なのだなと染み染みと感じていた。
しかし、ある週末にラインが来た。
来週を過ぎてしまうと女性の日が来てしまう。だから来週中にホテルに行ってみたいとのことだった。
私は正直ビックリした。
別に悪いことではないが、外見からはそういう事に積極的なタイプとは見えないからだ。しかし少し落ち着いて振り返ると、初めての夜以降、同棲した日は必ず向こうから求めてきた。私はいんちょさんの希望に応えることにした。考えたら直ぐ行動できるところがいんちょさんの良いところで、そういうところを邪魔したくなかった。
ここで少し話題は変わるが、これはいんちょさんも少し気にしていたようなのだが、そういう事について、二人というか私側に1つ問題があった。それはいんちょさんとの関係で、私は未だに一度も最後まで至ることができていなかった。これはそもそも出来ないと言うことではない。感情が盛り上がらないというわけでもない。ただ最後の方になると、急に落ち着かない気持ち半分、何だか怖い気持ち半分になり、動けなくなってしまうのだ。これはいんちょさんもかなり不思議らしく、何で?何で?と何度も尋ねてきた。その度に、分からないよと答えるしかなかった。
何となくだが無防備な状態を他人に見られてしまうことに抵抗を感じてしまう。そして、少しでも何かしらの抵抗を感じてしまうと至ることが出来ないのでは?と自己分析している。これが正解だとすると、結構デリケートな存在なようだ。
中々長くなりそうなので、続きは別に書くことにしよう。
40代後半婚活男性の行く末 かみのなかの箸のすけ @Kaminaka_Kensuke
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