昭和の物書き志望者なら、一度は憧れたであろうモンブランの万年筆で原稿用紙に向かう後ろ姿。 本来はその原稿用紙に載せるべき文章を生み出さなければ意味がないのに、原稿用紙にモンブランを走らせる後ろ姿だけを追ってしまうという滑稽を演じた人は少なくないはず。 たいていの人は、金銭面や体裁、多忙を言い訳に実行する手前で留まるところを、実行してしまった作者を笑いつつ、憧れてしまった秘匿をここで告白しよう。
主人公が小説を書こうとする話です。読んでいるとどれだけ作品を作るのに苦労するのか、見えてくる作品ですね。
面白いです。蒸留酒の香りが似合うような、エッセイ。