小さなお友達

妖精の秘密と後日談

妖精の秘密

　後日、またお店に言った時に、どうしてお人形たちが動けるのか理由を聞きました。

　お人形たちには、色んな精霊が宿っているらしく、捨てられてしまった子、壊れて遊べなくなった子、ずっと大事にされて、ぼろぼろになってしまった子を治し、また誰かの手に渡るようお手伝いしているのだとか。

　私のお友達も、長く大事にしたことで妖精が宿って、工房のことを知り、治せなくて悲しんだ私のためにからすや猫から逃げながら治してもらいにいったそうです。

　そんな無茶は、もうしてほしくない。そう言ったら、ちょっとしょぼんってして、それがとっても可愛くて。

　とにかく、またいっしょに遊べる。それが、本当に嬉しかったのです。そして、そんな素敵なお手伝いをする工房をしれたことも、とっても嬉しかったのでした。