あとがき
あとがき
初めまして、久保良文ともうします。
初めましてではないという方は、日頃よりのご愛顧、大変嬉しく思います。
まずは謝辞を申し上げます。
今作をお目通しいただけて、誠にありがとうございます。
こうして日々、創作活動に専心できるのもご支援くださる読者の方がいらっしゃってのことだと思っております。読む方もいないのに書き続けるのは、少々辛いものがありますから。
さて、何をとち狂って思い立ったのか、今作はミステリージャンルの作品となります。ミステリーといえば先の見えない『謎』を用意して、読者の方に楽しんでもらうものという意識があったのですが、形になっていたでしょうか? 楽しんでくれたのであれば嬉しいです。
ミステリーに挑戦するのは今回で二度目です。
振り返ってみると拙作『七つのショートショート』の一編、『犯人はこの中にいる』以来ですので、おおよそ六年と半年ぶり……月日の流れが怖い。
しかし本当にそれっきりの経験しかないので、今作についてはミステリーひいては『推理小説』というのものの体をなしていたのか……正直にいうと、とても不安に思っているところであります。
そもそも私自身、そんなにミステリ愛好家というわけではない。読んできたものと言えば『金田一少年の事件簿(ノベル版)』『三毛猫ホームズ』シリーズくらいなもの、サスペンス小説を含めてもいいのなら『ロバート・ラングトン教授』シリーズもでしょうか──それぐらいなのです。
多分ミステリのイロハは全く修めておりません。
シャーロックホームズなどやアガサクリスティの古典的名作も見たことはありませんし、本屋に並ぶ『このミステリー小説がすごい!』のポップアップもあまり関心を示してきませんでした。
なので今作については、そんな作者が書いた『なんちゃってミステリ』ぐらいな捉え方をしてくれれば幸いです。
誰か読者の中で『ミステリー小説の愛好家』の方がいらっしゃれば今作を『推理小説』と位置付けていいのか教えてください(正直、公開直前までジャンルを『現代ドラマ』にするか悩んでた)。加えて、おすすめのミステリー小説があれば誰か教えてください。(『十角館の殺人』が今、気になっている)
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今作では生意気にも『読者への挑戦状』なんて形式をとっちゃっております。途中で『さぁ、これまでの話を振り返って真相を読者の手で推理しよう!』って一文が入るアレですね。
興がのって、つい書いちゃったんですが「まあ読者の方も気にせずに読み流しちゃうだろうなぁー」なんて思っていたのです。
ですが──
なんと自身の近況ノートに自らの推理を記載してくださった方がいました。しかも、しっかりと正解している!
いやほんと、文句の言いようがないくらいの100%の回答でありまして、『犯人』『犯人の動機』『鍵の取り違え相手』『その根拠』、全てを言い当てておられました。
……そんなに見え見えな『謎』だったのか。
と、少しだけ悔しい思いはしたものの、回答を得られたことだけでも、とても嬉しいですし、少なくとも読者の手によって正解が導き出せたということは破綻した問題提起ではなかったということで一つ安堵しました。
あんぜ様には格別の感謝を申し上げたいと思います。(勝手に名前あげちゃったけど大丈夫かな……大丈夫だろう! うん!)
他にも正解を導き出せた方がいらっしゃれば、ここに感謝と祝辞を述べさせてもらいたいと思います。おめでとうございます。
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おかげさまで今作はミステリージャンルの週間ランキング第6位までいけました。あまりカクヨムからの通知で『ランキングが上がったよ』の通知は気にすることはなかったのですが、今作については大きく意識させられました。
せっかくだから無条件にカクヨムトップページに載ることができる『4位以内』を目指そうとも思いましたが、いやさすがに難しかったようです。またいずれ挑戦してみたいと思います。(ちなみに週間ランキング8位になった瞬間、私がしたことといえば、自分よりランキング上位の作品を拝見して☆レビューを入れることという……だって面白かったんだもん)
そういう事情もあり、もしかしたら今作も長期連載へとシフトしたら、それなりの結果を残すことができるかもしれないと、一瞬、野心を抱いたのですが……いや、そんなにポンポンと『謎』が思い浮かばない。世の中には週刊連載で毎回殺人事件を起こしている漫画だってありますが、素直にすごいなぁと思います。
なんとなく次回を予想できるような終わり方にしておりますが、今作はここで完結とさせてもらいたいと思います。もしあと三つほど、納得できるような『謎』を思いつけることがあれば、いつのまにかに続きを書いているかもしれません。
とりあえず以前より書きたかった『おっさんに優しいギャル』を書けたので良しとします。みんな大好き『ギャルとサラリーマン』をついに書けたので満足です。ちなみに主人公の年齢はザッと二十代から三十代というあやふやな設定なので、どれぐらいの『お兄さん』なのかは各自の想像にお任せします。四十代でもギリいけるか……?
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ミステリーという、少々不慣れな挑戦にはなりましたが、読んでいただける読者の方がいて、また☆レビュー等の評価までいただけて、とても得難い経験になりました。重ね重ねにはなりますが、ご愛読ありがとうございました。
まだまだ創作活動は続けたいと思いますので、どこかで見かけることがありましたら、その際はよろしくお願いいたします。
2024年4月 久保良文
イブの日に、部屋から閉め出されたギャルとコタツを囲んでたら、謎が解けた 久保良文 @k-yoshihumi
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