怒鳴る男の迫力ある言葉遣いが、臨場感を生み出すブラックコメディ

本作品は、公共のトイレを長時間占拠することの愚かさを風刺したブラックコメディである。

満席のカフェで20分以上もトイレに籠る非常識な男に、恐ろしい制裁が下される。

怒鳴る男の強烈な語り口が生み出す臨場感と緊迫感が伝わってくる文章で、読者は読みながら、思わず身が縮む思いをするだろう。

そして、ラストシーンは、さらなる恐怖を予感させる。

ブラックジョークを効かせつつ、公共マナーの大切さを説く、スリリングな作品だ。