(mod 9)
@shiromod9
1
しにたい
少し前まではよく頭をよぎっていた
でも最近はあまり感じない
それはたぶん喜ばしいこと
昔の自分からしたら求めていたこと
でもあまり嬉しくはない
それはある意味
完全に復活していないことの
現れかもしれないし
逆にいい感じに回復した証かもしれない
問題は
ぼくがそこに寂しさを感じていること
しにたい気持ちと
いっしょにいた時間が長すぎて
いないことがなんだか変な気がする
自分がちょっと欠けてるような
何かを手放してしまったような
本当はたぶん
その寂しさを乗り越えることを含めて
人生の山なんだろうけど
でも
「しにたい」にすがっていたというか
そこに居場所を見つけていたというか
そうするしかなかった自分を
そこに置いて
屍を超えて
前に進むことで
苦しんでいた自分が阿呆らしいような
あのときの自分は何だったんだというような
最後までぼくを見ていてほしい
まだ悲劇のヒロインでいさせてほしい
そういうしょうもない気持ちがでてきて
前に進むことをやめたくなる
たぶん意図的には
しにたくてしかたのない状態にはなれないし
そんな気持ちでなられても
「しにたい」から逃れられない人からしたら
勘弁してくれと
馬鹿にするきかと
何を勿体ないことしてるんだと
そう言いたくなると思う
今は今で
別のすがる先を
見つけないといけないんだと思う
でも昔のほうが文章上手かったな
シャレイヤ語とか勉強しようかな
(mod 9) @shiromod9
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。(mod 9)の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
ゆるりと紡ぐ新作/@cikada
★0 エッセイ・ノンフィクション 連載中 1話
夏の日の思いで最新/天野 みろく
★0 エッセイ・ノンフィクション 連載中 5話
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます