カースト敗者の傷舐めを超えて・・青くて真摯な想いが、繋がり合うキセキ。

スクールカーストの「排斥の力学」に屈した二人が出会い、惹かれ合う。
というありふれた話・・・と見せかけて。

シンプルな文章が、スッと染み渡る感覚。
この関係に、安易に「ラブ」と言えなくても。
君の存在が、何より救いだったから。
小さな勇気が、互いの存在を繋げ合うまでの、1年間の記録。

高校から社会人にかけて、人の行動範囲は広がり、数多の魅力的な出会いと別れが待つ。
一時のスクールカーストだけが全てじゃない。

・・・そう分かっていても、どこか身近で、何より切ない物語。

卒業生は、恩師の顔は忘れても、教わった心得は忘れない。
二人が互いの人生にとって、忘れ得ぬ存在であり続けますように。

その他のおすすめレビュー

殉教@公共の不利益さんの他のおすすめレビュー386