第3話 名も無き者2

目の前に広がる花、誰かの話し声、美味しそうな匂い…


「はっ!」

気が付くと知らない所に居た。目の前には羽が生えた人?のようなものが丸い玉に映る僕の人生を見て笑っていた。


「ハハハッ笑こりゃ面白い!」

僕は怒りが込み上げてきた

「僕の人生見てなんで笑ってるんですか?」

振り向く知らない人

「おや?もう起きたのかい?早いね〜!」

「君の人生は残酷だったね。あと笑っちゃってごめんね」


僕はこの人が嫌いだ。


「私の名前は、■■■だ。つまり神という存在さ!」


天月は一瞬何を言ってるのか分からなかったが神と聞いた瞬間また怒りが込み上げてきた。


「おい、今神って言ったか?」


「何か問題でも?」


僕は勢い良く神の首を掴んだ


「…お前のせいでッ!!彩葉は…!」


「おやおや?逆ギレですかい?」


「あぁそうさ!お前ら神のせいで彩葉はっ!!!死んだんだぞ!!!」


「それはこちら側が悪いですね。お力になれず申し訳ないです。」


「なんでそんな…淡々と話んだよ…」


「こちら側が悪いので。あと天月様は誤解されてます。」


僕は掴んだ首を離した


「担当していた▼▼▼が問題を起こしまして…、天月様に恩恵が行き届いて居なかった…らしいですね?」


「他の人も届いてない奴が多かったぞ。」


「あの人達は前世に犯罪を起こした悪者です。」


「は?じゃあ俺は?」


「言いましたでしょう…、あなたは間違いで恩恵が行き届いていなかったと。」

天月の足が崩れ落ちた。


「そのせいで、彩葉を守れなかった…」


「申し訳ございません…」


「彩葉は俺の初恋だったんだそ…、それを犯され…殴られ…」


「……本当に、心が崩れたんだ……」


「それではあなたはやり直しますか?」


「は…?」


「あなたは我々神に復讐するのでしょう?」


「でも、僕には恩恵が無い…」


すると神は指を鳴らした


「やり直すんですよ。」


「え…?やり直す…?出来るのか、?」


「左様でございます。あなたには我々神を倒して欲しいのです。」


「何を言ってるんだ?神を倒す…?」


「はい。実は神の中で最も偉い大神が今、暴れてるのです。それもあなたが恩恵を貰えなかった真相ですよ。」


「…わかった。僕が…いや、俺が倒す。」


「ありがとうございます!では現世に戻しますね。」


「恩恵は?」


「ん?もうあげてますよ?」


「いつ…?!」


「えっとですね、1度了承してしまうとランダムで恩恵が与えられ、必ず達成しないといけないルールなんですよ。」


「…先に言ってよ!!!」


「テヘッ」


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神に見放された俺は無限レベルアップで復讐す。 NOIR7 @NOIR7

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