渚をスローモーションで走るも夢の中

2024/04

　社会人1ヶ月めでした。

　でもわたし就活してないし、スーツすら着ないから、ぜんぜん社会人感ないです🥺

　とはいえ、名刺もらった時はさすがに「おお〜！」ってなりました🍥

　そんな4月はぴったり10冊。会社までの片道1時間の電車内がちょうどよいのです🥰

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『円』劉慈欣

『八月の御所グラウンド』万城目学

『ヒトコブラクダ層戦争』（上・下）万城目学

『チート能力で無双になったので、美少女を片っ端からハーレムに入れて子作りしました！』愛内なの

『平凡すぎて殺される』クイーム・マクドネル

『有名すぎて尾行ができない』クイーム・マクドネル

『四段式狂気』二宮敦人

『わたしを離さないで』カズオ・イシグロ

『夜は短し歩けよ乙女』森見登美彦

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▶『三体』にハマりすぎて、劉慈欣先生の短編集からスタートした4月。『三体』もそうだけど、この人の書くSFってあまりにリアルすぎてゾッとする。どんなフィクションよりも徹底してリアル。これぞサイエンス・フィクションの真髄や。

▶個人的に好きが溢れたのが「メッセンジャー」というお話。ちょうど10ページで終わる掌編なのだけど、星新一的な王道SF展開からの秀逸なオチで、10ページとは思えないほど満足度の高い物語🥺

▶小学生の頃めっちゃ万城目作品が好きで、『偉大なる、しゅららぼん』くらいまではぜんぶ読んでたんですけど、中学入ってからわたしの嗜好が変わった？のかあんまり読めてなくて……。

最近㊗️直木賞受賞ということで、受賞作とその前に出た作品のふたつを読みました😈

▶直木賞受賞作の『御所グラウンド』は言うまでもなく傑作オブ傑作だったけれど、バカバカしくてぶっ飛んだお話が大好きなわたし的には『ヒトコブラクダ層』が刺さりまくった〜！！

▶『ヒトコブラクダ層』の途中に登場人物の一人が怪我を負うシーンがあるのだけど、その時の衝撃や痛みの描写が以前読んだ万城目氏のエッセイの中で語られていた「フットサル中にアキレス腱が切れた」という、氏ご本人のエピソードでの衝撃と痛みの描写とまったく同じで、個人的にちょっぴり嬉しくなりました。氏の小説の書き方をほんの少しだけ垣間見た気がした……！

▶いま投稿している『スプレンディドマン&シリウス・ガール』というお話はライトノベル（のつもり）なので、勉強のためにラノベを読みたいけれど、たくさんありすぎてなにを手に取ればいいかわかんない〜！という悩みを打ち明けたところ、好きな人が貸してくれたのが『チート能力で……』の一冊。

▶読んでいたらめちゃくちゃえっちで「ほぇ、ラノベってこんなにえっちなんですか！？💦💦」とびっくりしちゃったのですが、おとな向けラノベを読まされていたことに気づくまでにそれほど時間はかかりませんでした。

▶わたしといえば爆裂にわかミステリ読みですが、ちかっぱ海外ミステリすごか〜〜〜！と、『平凡すぎて殺される』を読んで久しぶりに実感。

▶主人公は平凡すぎる顔のせいでギャングから人違いされ命を狙われることになり、逃げながら真相を追うことに……という、設定の時点でもう明らかおもろいやんって話。

▶展開の上手さや緻密な伏線などミステリとしての完成度の高さは言うに及ばず、メイン三人のキャラが立ちまくってて、しかも海外小説特有のおしゃれなジョーク（わたしの大好物〜！💕😍💕）が隙あらば差し込まれて、期待を裏切らない傑作でございます。正直、読んでて何度も嫉妬しました。

▶嫉妬したので最近出た続編も読み、尚更嫉妬を強めました。

▶二宮敦人氏はわたしの通っていた大学についての本を書かれていて、それはノンフィクションっていうか随筆？的な感じだったんだけど面白かったので、小説も読んでみよ！となって手に取りました。

▶ぶっちゃけ表現力・描写力的なところはもっと研ぎ澄ませられそうだけど、それを一切気にさせないレベルの緻密な伏線と怒濤の展開。タイトル通り四段階の「ええええ何それ！？」があって、怖いのに一気読みしてしまったよ😚💞

▶作者が本当に愛情を持って丁寧に作ってることが伝わってくるお話が好き。『わたしを離さないで』はそういう作品。綺麗。その一言に尽きる。

▶『夜は短し』の中の、主人公の男の子の独り言が絶妙にキモくて可愛くてめちゃくちゃに萌えるのです。わたしのお気に入りは、古本市で意中の黒髪の乙女が立ち読みしているところを遠くから眺めながらの「そんなやつを読む閑があったら、むしろ私を読みたまえ。なかなかオモシロイことが色々書いてあるよ。」です。きゃわいらしいのぅ🥰

▶あとわたし、ちょっと前までLINEのひとこと「恥を知れ！　しかるのち死ね！」にしてたなあ。

▶高校のとき『夜は短し』の終盤の嵐のシーンを想像しながら禁断の多数決の「トゥナイト、トゥナイト」を聴くという、謎い一人遊びにハマってた時期あった……。

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　来月は会社の近所で古本市的なイベントをやるので楽しみ！

　それこそ『夜は短し』で乙女が出会う絵本のように、わたしにも運命的な出会いがあると良いのだけど！！

　ではまた来月*˙︶˙*)ﾉ"